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内容説明
特攻、これだけは伝えたい。
生還した11人からのメッセージ。
多くの“神話”と“誤解”を生んだ特攻。
その真実を知る最後の語り部たちが重い口を開いた。
四式重爆撃機「飛龍」、
百式重爆撃機「呑龍」、
四式連絡艇/四式肉迫攻撃艇「マルレ」、
九七式艦上攻撃機、
九七式戦闘機、
人間機雷「伏龍」、
零式艦上戦闘機、
一式陸上攻撃機、
四式戦闘機「疾風」、
九三式中間練習機。
心ならずも生き残った11人の元特攻隊員のロングインタビュー。
平和を知るために私たちの祖父、そして父たちの熱き想いに耳を傾けよ。
写真・図版多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ted
2
’19年8月刊。○元特攻隊員(いわゆるゼロ戦によるものだけでなく陸海軍のあらゆる特攻兵器の搭乗員)の生き残りによる証言集。マスコミによって流布されている特攻のイメージには嘘があると常々感じていたが、やはり嘘だった。そもそも特攻に辿りつく前に機材や燃料、訓練不足で事故を起こして命を落とす割合が相当多かったようだ。そんな中、死が確実な特攻を殊更強調しなくても出撃すればいずれ死ぬもんだと思えば大した違いはないと思うのが自然という証言を読んで成程と納得。皆本と堀山の証言は話が飛躍しすぎて文字に起こすと意味不明。2024/02/12
ぶ~よん
2
国や家族のために、歴史上最も身体を張った人達。自らの命を必ず落とす作戦について、心の底から志願したのか、嫌な気持ちもあったのか。答えは、どちらでもない。彼らは一人一人が感情を持った人間であり、感じ方も人それぞれだったから。嫌々やらされたと思われるのが頭に来るという人もいるし、嫌な気持ちもあったと正直に答えた人もいる。これが、本当の生の声だと思う。しかし、全ての人が口を揃えて言うのは、特効戦死者への弔いの気持ちと、二度と戦争や特効をしてはならないという戒めの気持ち。平和を欲すれば、戦争を学べ。これ、真理。2020/01/21