- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
株式市場で、巨大な詐欺が行われていた!?
何故か株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう。その陰には巨大詐欺と投資家を出し抜く超高速取引業者の姿があった。
※この電子書籍は2014年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
14
投機的に収益を得られれば良いという証券取引の欺瞞性を顕著に描写した作品。大手金融会社が施設取引所:ダークプールを設置。その取引情報を得た超高速取引業者が所有する光ファイバー網を用いて投資家よりミリセック以下で先んじて取引を成立させる。ただの割り込み行為だが、業者は莫大な利益を得られる。その実態を知った投資家たちが超高速取引を回避した新たな取引所を作る物語。面白く、大変興味深い。また、超高速取引のような行為に世界中の頭脳が活用されているのは才能の無駄遣いでしかない。2024/03/21
緋莢
10
図書館本。<アメリカ株式市場は現在、ニュージャージーとシカゴにある、厳重警備の建物内に設置された「黒い箱」の中で取引されている。その「黒い箱」の中で何が行われているのかは、よくわからない。>買う場合は、それまで表示されていたものよりも高い値で、売る場合はそれよりも低い値で取引が成立してしまうという不可思議な現象が、証券市場で行っていることに気づいた投資銀行に勤める男が、調査を始めて…(続く 2024/10/08
紙魚
4
度重なるルール変更の末に、プログラマの遊び場になってしまった金融市場に再び秩序と信頼を取り戻そうとする金融屋たちの物語。超高速のイカサマ野郎達よりも、顧客を3人殺して一人前な金融業界のエゲツナサにうへぇとなる2020/09/23
郵便屋
3
SBI証券の報道があったので。いま問題になるのはいろいろと遅くない?2019/11/23
鴨長石
2
おそらく誰もが薄々と感じていた、金融市場の法の隙間を突いて「ズル」によって莫大な利益を上げている者どもを、白日の下に曝け出した傑作ノンフィクション。そもそも本来の投資の意味とはかけ離れたマネーゲーム自体を消滅させた方がよいとは思うが、少しでも現状を改善しようとし、そして成功した本書の主人公らを称えたい。考えさせられるのは、この成功の鍵になったのが、主人公チームだけでなく敵側だった企業のトップの良心だったことだ。また、アメリカでは「正義」も「悪」もとにかくエネルギーの注ぎ方が桁違いなことが単純に羨ましい。2020/10/29
-
- 電子書籍
- またあの笑顔に逢えたなら 重い障がいの…
-
- 電子書籍
- 元カノと赤ちゃんと俺 1巻 KTcom…
-
- 電子書籍
- 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー…
-
- 電子書籍
- 極楽鳥とカタツムリ 河出文庫
-
- 電子書籍
- 突然死の話 あなたの心臓に潜む危機 中…