内容説明
数百万ドルを騙し取った稀代の詐欺師「フィル」ことフィリップ・キッツァー。名うての犯罪者を捕らえるべく、2人の若きFBI捜査官が詐欺師に化けてフィルに近づく。全米各地、東京、バハマなどを巡る3人の不思議な友情とその意外な 末を物語る傑作犯罪実録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
45
弁舌爽やかに言いくるめて騙し取ったのは数百万ドル以上の稀代の詐欺師、彼を「騙し」て捜査に臨むのは野心溢れる若きFBI捜査官。70年代を舞台に米国内外、日本にまで訪れている様が描かれる。こんな面白い話が実録なのだからたまらない。詐欺の手口が複雑で読み進めるのに手間取ったが、魅力溢れる詐欺師っぷりを余すことなく披露するフィルと、葛藤を抱えながらも没頭する2人の若者の公私がよく描かれていて夢中になること請け合い。古き時代のおおらかさも渾然一体となって読者を楽しませる。見せ場も沢山あるし、これは映画映えしそうだ。2019/10/15
くさてる
22
1970年代のアメリカを舞台に、銀行や不動産業者を相手に何百万ドルという詐欺を繰り返す名うての詐欺師、そして売り出し中の若き詐欺師として彼に近づき、尻尾を押さえようとたくらむ二人のFBI。三人の関係は、やがて本物の友情と裏切りを生んで……というノンフィクション。こんなの映画化待ったなしだろと思ったらやっぱり映画化でした。まったくスマートではないFBIのドジっ子ぶりにハラハラしたり、詐欺師の人間性に魅了されつつも、詐欺という犯罪の罪深さからも目をそらされることがない内容で、とても面白かったです。2019/09/28
スプリント
12
詐欺師と潜入捜査官の関係性がどんどん変化していくのが面白い。登場する詐欺師たちも一癖も二癖もあり丁々発止のやり取りも読みどころです。最後のキッツァーの悲哀を感じさせる結末もよいです。2019/12/16
コムギ先輩
12
これ、映画化されるとか超楽しみなんですけど!2019/08/22
ハルト
11
読了:◎ ホワイトカラー・クライムという公金横領、詐欺などの知能犯に対する、FBI初の潜入捜査だった事件を追った本作。その首謀者であるキッツァーの不思議な魅力と詐欺事件の全貌、潜入捜査中に生まれた、ふたりのFBI捜査官との不可思議な絆が描かれていておもしろく読めました。それにしても、こんなに多くの人間が詐欺事件に関わっていたなんて凄い。キッツァーの魅力とお金への欲望でつい騙されちゃうんだろうなあ。2019/11/07
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