内容説明
クリエイティブ・ラーニング(創造的な学び)は、「つくることで学ぶ」という新しい学びのスタイルである。子どもたちの創造力を育む、クリエイティブ・ラーニングの可能性について、気鋭の研究者が、教育界のフロントランナーを迎え、徹底討論。読者のリアリティに新たな知をプラスする!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりん
4
5:《「つくる」ことで学ぶ時代へ》理解度的な意味合いでいうと4くらいだが、こういった本を読み切った自分への今後の期待も込めて5。オンラインゼミの課題図書として手に取り、かなり頭がほぐされた。これからは創造教育の時代になる。パターン・ランゲージはとても興味深いが、こういうカード類は印象の割に使うのが難しい。この本からの膨大な学びをどう生かすかが大切。教育をする側ではなく、受ける側で読みがちな自分を発見した。memo…「創造」「つくる」とは「自己表現」ではない/日本は手段と目的が逆転しがち/作家の時間 E2020/11/27
兼業書評家を目指すてんちゃん
2
探究と創ることとは切り離せぬものだろうと期待を持って読んだ。私の期待を遥かに超える骨太な内容であった。井庭先生による「学び」についての理論まで射程に含めた詳細な序章、鈴木寛・岩瀬直樹・今井むつみ・市川力(敬称略)との対談が収められている。随所に私がその思想を学びたいと思っているデューイ・ヴィゴツキー・バフチンについて触れられていたのが非常に有難かった。充実した文献案内もあり次の学びに繋がる内容である。またパターン・ランゲージを作ること、それを基に対話することの有効性を知れたのは大きい。授業に取り入れたい。2019/06/15
mi78621
1
ジェネレーターという言葉を初めて聞いたが、これからの創造社会において新しい教師の在り方の一つだなと勉強になった。つくることによる学びという視点はこれまでになかったが、確かに人は何かを作り上げる中で主体的になれるというのは納得がいく。分厚い一冊、借りて一通り読んだだけなので、自分で購入してじっくりと読みたい。2020/05/24
Takahiro Adachi
1
600ページくらいある。膨大な情報量だが、つくることで学ぶ、クリエイティブ・ラーニングについて、哲学的視点や既存の理論からの説明など説得力があった。特にパターンランゲージという共通言語を何かを作るとき、協調する時などに活かす方法は面白い。教員→学習者、教授-学習の流れではなく、共に何かを生み出す存在として、これから教員は活躍できると知れた。2020/03/02
takao
1
・今後は創造社会へ。(3dプリンター、コミュニティ・デザイン、 ・新しい教師像:generator 一緒につくることに参加する。創造とは自己表現ではなく、あるべきかたちになるようにすること ・研究とは知のフロンティアを開拓して広げること (関係書)パターン・ランゲージ けだ、社会システム理論 だ 2019/11/09