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内容説明
奇妙な外人ゼネツィオと同居を始めた英一は、しだいに彼にひかれてゆく。一方、英二は兄をとりもどそうとするが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
9
表題作と『ぼくの心はバイオリン』は英一&英二ストーリー。『ぼくの心・・』のヒロインが結構ウザい。あたしの心はデリケートで混乱しやすいの、だから話を聞いて!慰めて!・・って知るか!!一人で陶酔しとけ!と毒づいてしまった。でも英一を丸ごと受容する役目の英二はそういう人を放っておけない体質なんだね・・・という話なのかコレ。オヤジを求めた英一のストーリー『ゼネツィオ』と対になっているのね。なるほど。『アブダ・カ・タブラ』は妙にリアルな男女の理想が葛藤する物語。これはすごくわかる。2016/08/04
ユキモリ
6
父親に捨てられた一卵性双生児の英一と英二の「Blue Moon」シリーズが始まる前の話。まだ十代なのにジゴロを生業にしている英一が、父性を感じさせるゼネツィオと出会って束の間の陽だまりのような時間を過ごす。現実の厳しさが待っているのが分かるだけに英一の笑顔が切なかった。パウル・クレーの造形と色彩がいつまでも心に残る。2013/10/03
papakiti
4
久しぶりに再読、双子が初登場?だったかな。2015/02/08
三太
3
久しぶりに読み返し、英一は、マザコン、ブラコンなだけでなく、ファザコンでもあったのだと気付く。 『BlueMoon』シリーズの中で、5歳までの英一、英二、父親の英明の生活が描かれることはなかったので、この物語から3人の暮らしがどんなだったかを想像した。2014/08/11
日々珠
2
作者の、画家という生き方への憧れが伝わってきました。いい色の画集に、人はこんな風に立ち止まるものなんだな、とか。当時の軍人のプレッシャーにも想像が広がります。おにぎり美味しそう。