内容説明
本を飛び出した乙武洋匡が、電動車椅子で海外移住も視野に入れた世界一周の旅へ! LGBTQ、障害者、難民……。世界のマイノリティと触れ合い、あらたに見えた日本社会の姿とは
旅で出会った人々●ロンドンパラリンピックを成功に導いた立役者は自身も障害者●アウシュビッツ唯一の外国人公認ガイドは日本人だった●空爆で手足を失ったパレスチナの車椅子先生●東南アジアを股にかけるビジネスマン●ルワンダで20年間義足を作り続ける日本人女性
大炎上した乙武洋匡が、人生の次なるステップに選んだのは海外移住!? 一年間で37か国を回る旅が始まった。LGBTや障害者、難民など、世界のさまざまなマイノリティと触れ合うことで得られた“気づき”の数々。これまでにはなかった視点から、あらためて見えてきた自分自身、そして日本社会の姿とはどのようなものなのか。人権問題やバリアフリー、歴史問題から文化・気候・食事まで、電動車椅子から見下ろした世界を捉える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
12
道路事情が悪かったり、エレベーターがなかったりしても、乙武さんが車椅子での旅をちゃんと続けられたのは、人々の優しさがあるからでした。段差があっても、近くにいる人たちが車椅子を持ち上げてくれたり、この車椅子カッコいいよねと声をかけられたり、この果物おいしいよと口に入れてくれたり、人と人との距離が外国でのほうが近かったのです。 彼は障碍者ではあるけれど、とても自由な人です。やりたいことはやっちゃいます。言いたいことは言っちゃいます。だから評価もされるし、叩かれることもあります。それでいいじゃないですか!2020/08/02
hana✻マインドサポーター✻
4
乙武さんの葛藤のようなものが垣間見れて、改めて「人間味のある方なんだなぁ」と。誰もが声をあげていい。足りないものがあっていい。「助けてください」って言っていい。そしてみんなで支え合えばいい。それが社会的包摂だし、そんなに難しいことじゃないと思った。 私が一番印象に残ったのは、パレスチナの先生。夢を諦めるか、諦めずに努力を続けるか。今の自分にぐさぐさ刺さってきた。2020/11/06
うりすけ
4
世界の問題について考えることができた。人種、LGBTなどなどまだ差別が残っているけどなくなっていって欲しいなととても思った。また、同じ性として女性と男性の差がなくなって平等になって欲しいと思った。2019/11/06
モビエイト
4
乙武さんテレビに出なくなった時に世界37国廻って、色んな経験をされたのだと思いました。オリンピック後のイギリスでもバリアフリーのハード面はそれほどでもないが、ソフト面でも助け合いの精神が溢れているとの事でした。やはり行ってみないとわからないことがあるのだと思いましたし、乙武さんも日本で色々と発信していって欲しいと思いました。2019/08/25
Yuka
3
乙武さんの旅行記と思って図書館で借りたけど、冒頭がロンドンパラリンピックに関連したロンドン社会についてだった。 思いがけずじっくり読んだ。 電動車いすでの移動は日本国内でも大変なのに、世界37ヵ国も回るってとにかくすごいなぁと思ったけど、できないからダメというわけではなく、大変でも何とかなる精神と周りのなんとかしようの精神が大事なのかも。 無関心が何よりも壁だからこそ、関心を持てる社会になったら変わるのかなぁと思った。2019/11/03
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