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内容説明
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。
北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。
シベリア抑留の極限状況を生き抜いた著者の父親の実体験をもとに描かれた衝撃作、待望の新装版!
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
46
あとかたの街を読んでからずっと気になっていて、新装版が出ているというので迷わず購入。シベリア抑留については新聞やテレビて聞いたことがあっても、沢山人が死んだらしい、という程度の事しか知らない知識だった自分が恥ずかしかった。本当にこの体験は壮絶としか言いようがない。何よりも驚いたのは国からの補償が一切なく、帰国後の就職にも差別を受け、長年に渡り汚名を着せられていたという事。何と言う理不尽なんだろう、戦争と言うものは。これは忘れてはならない日本の歴史。2015/08/12
wanichan
39
まずは作家さんと思い出したくもない辛い過去を話してくれた作家さんのお父さんに感謝を述べたい。シベリア抑留については少しは知ってるつもりでいた自分が恥ずかしくなる。共産党の洗脳、帰国後の差別。多くの亡くなっていった方々の無念の死を無駄にしてはいけないと思う。もっともっとたくさんの人に読んでもらいたい。2015/08/13
山口透析鉄
21
これも冒頭50ページほどだけ試し読みしました。 召集令状が来て旧満州に配属され、すぐ終戦に。情報も何もなく、判断等、無理だったでしょう。当時の関東軍は真っ先に逃げていた訳ですし。 たまたま8/15に読みましたが、この日、ヤスクニに出没する連中って、こういう作品、読まないでしょうね。2023/08/15
ジロリン
21
何と言うか…この可愛い絵柄だからなんとか読める、それほど過酷な物語。こういう記憶は語り継がれねばならないと思う。これをものした作者と出版社を賞賛したい(エラそうだな俺w)。なんにも言わずにリビングに置いておいたら、子供達が次々と手に取ってこのマンガを読んでいた。あえて感想は訊くまい…と、なぜかそう思う。2015/08/02
北本 亜嵐
19
つい最近『シベリア抑留死亡者が32人追加された』ニュースがあったことに加え、親族が経験者だったことを知り(既に亡くなっています)読んでみた。戦争は人の身体だけでなく心までも蝕むものなのだろうか…絵柄が優しいだけに胸を打つ。辛い体験を話した作者のお父様とこの作品を世に送り出したおざわ先生に感謝。今まで読んだマンガの中で一番のオススメ。2016/01/14