100歳の台湾人革命家・史明 自伝 理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい

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100歳の台湾人革命家・史明 自伝 理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい

  • 著者名:史明【著】/田中淳【構成】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2019/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062208727

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内容説明

台湾、日本、中国を股にかけ、革命の戦いに人生を懸けた男、史明。中国共産党と台湾国民党を相手に戦い続け、理想を追い続けたその波乱に満ちた日々を振り返る冒険譚には、血沸き肉躍ること必至。100歳を超えてなお、現役の革命家として躍動する「台湾独立のゴッドファーザー」を描き出すノンフィクションが登場。この男、全身革命家!!!


台湾、日本、中国を股にかけ、革命の戦いに人生を懸けた男、史明。
100歳を超えてなお、現役の革命家として躍動する「台湾独立のゴッドファーザー」が人生を語るノンフィクション……この男、全身革命家!


刊行に寄せて 中華民国第14代総統・蔡英文からのメッセージ

はじめに 稀代の名優

第1章 暁の風
アーマとアフイの輝ける日々 /憂国のヒーロー・蒋渭水 /「サスケ」と武士道 /「行きたがっている若者は行かせなさい」 /優雅なるかな学生貴族 /マルクスボーイ、大陸へ

第2章 紅い潮
「スパイ・林明」の暗躍 /親父はアヘンで人助け /断腸のパイプカット /日本が負けた、ふるさと日本が…… /アヘン密売で資金調達せよ /そしてふたりは北京で恋に /いざ、憧れの「解放区」へ/ゲリラ戦を生き延びろ!/解放軍幹部への道 /消費されていく台湾兵 /鄧小平、「台湾隊」結成を指示 /「人民裁判」という名のジェノサイド /邯鄲の夢さめて、決死の逃避行 

第3章 刃の山
それでも「働いたら負け」 /吹き荒れる密告と弾圧の嵐 /蒋介石を暗殺せよ! /逃亡者 /われ、バナナと共に去りぬ /政治亡命、ふたたびの日本 /餃子の屋台が大当たり /渾身の『台湾人四百年史』 /銀行とヌードルでズタボロに /さらば協子
◆協子が振り返る、革命家との20年――陳麗貴・平賀協子
共産党の甘いささやき /日本の台湾独立運動 /国民党の巧みな懐柔作戦 /孤高の武闘派 /尖閣経由で台湾密航 /2度の蒋経国暗殺未遂
◆シュヴァルツコップに魅せられたロマンティスト――金美齢
盧仔と光枝 /逮捕・尋問・自白・断絶 /アメリカ横断講演ツアー

第4章 蘇る魂
祖国よ、40年ぶりの台湾よ /騒がしかろうが街宣カー /高速封鎖で実力阻止 /奇蹟的に生還、蔡英文との出会い /生きていた伝説
◆史明先生の闘いは失敗ではない――林飛帆

おわりに 「台湾独立」を叫ぶべからず

年表─革命家・史明 100年の軌跡

目次

序章 稀代の名優
第一章 暁の風
第二章 紅い潮
第三章 刃の山
第四章 蘇る魂
終章 「台湾独立」を叫ぶべからず

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

42
かなり面白い、台湾近代史的な本だった。インタビューからの書き起こしによる自伝だが、革命家としての氏が変遷、転向していく様が、先鋭的な革命者からすると許容できないかもしれないが、その方法で自身の信念を貫いてきた道が理解できる。いい面しか語ってなかったり、ちょっと盛ってるんじゃないかと思うところもあるけど、台湾独立心の萌芽に少なからず影響を与えた人だと思えた。金美齢さんが出てきたりするのも興味深かったけど、これだけ台湾近代政治へ肉薄した人が李登輝に言及しないのが不思議だと思った。2022/06/09

月をみるもの

6
「裏声で歌え君が代」 ( https://bookmeter.com/reviews/44894155 )やチキンラーメン誕生の背景( https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58365?page=4 ) がかいま見えた。2019/03/10

mopinfish

3
満州事変や日中戦争、第二次大戦を経てからの第二次国共内戦へと、激動の時代を突き進む台湾を描写したある革命家の自伝。大戦の最中の共産党員としてのスパイ描写なども下手な映画よりスリルに満ち溢れているが、個人的にはこれまであまり深く触れてこなかった中国共産党および国民党による圧政の描写が特に印象に残った。台湾史および中国近代史をあらためて学びたくなる一冊でした。 とりあえず池袋の新珍味には聖地巡礼をかねて近々訪れたいと思う。2019/08/12

saorin

2
一人の革命家からの視点で、世界大戦前から近年に至るまでの一般教育では教えられない国家闘争の歴史が伺えた。現実は小説より奇なり。物語としてもぐいぐい読み進められる面白さがあるが、現実がそこにあると思うと言いようのない想いに駆られる。2022/01/22

Mitsuhito Shiraha

2
読みかけのこの本を鞄に入れて池袋の東京芸術劇場で野田秀樹の芝居を観たあとふらり入ったのが新珍味だった。入って餃子をオーダーしたところで気がついた。本書の主人公史明さんが台湾独立の経済的拠点として開店した新珍味がここであることに。 いまは違う経営者で、びっくりするほど旨い餃子ではなかったが味わい深かった。蔡英文現台湾総統との関わりが興味深い。史明さん亡きあと、大陸はもはやスターリン並みの暴政だ。ここからが正念場、台湾に栄光あれ2020/08/09

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