幻冬舎文庫 夜姫

著者名：新堂冬樹【著】

幻冬舎（2019/08発売）

• ISBN：9784344428843

内容説明

キャバクラのキャストとして、日本人離れした外見と政治経済から下ネタまであらゆる話題を盛り上げるトーク力で男を虜にし、年数億の売上を生む花蘭。新宿・歌舞伎町の絶対女王だが、アパレルで働く乃愛にとっては、最愛の妹を失う原因を作った憎き女だ。復讐のため、乃愛は昼の仕事を捨て、虚と実、嫉妬と憎悪が絡み合う夜の世界に飛び込むが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[タケチヨ]

う～ん、話の設定は面白いし読みやすい作品だったとは思うけど...薄っぺらい印象しか残らなかったのは何故だろう。そもそも自殺した妹にしてもホストと本気で恋愛出来ると思っていた事自体が考えが甘いし、売り上げ重視になるが故にだんだんと客にいかにして金を落とさせるかしか考えなくなる乃愛にも共感出来ないが、１番理解に苦しむのは、自分はキャストにとっての金づるだとしか思われてない事を薄々気付いていても何十万もするボトルをガンガン入れる太客達。ふと某アイドルグループの選挙イベントを思い出してしまった。

2019/09/01

[JKD]

清廉潔白なOLから最強キャバ嬢に転身して自殺した妹の仇をとる復讐譚。 ベタなドラマみたいな展開だけど、業界専門用語や巧妙な客扱いのテクニックなどふんだんに盛り込まれているので、ついつい引き込まれて嫌みなく楽しんでしまいました。

2019/08/17

[スエ]

初めから自信満々で、すぐナンバーワンになれて…。その過程がうまく伝わってこない。花蘭もなぜそんなに人気なのか？登場人物にいまいち魅力を感じなかった。ラストもありがち。ただ、読みやすかった！

2019/11/30

[M jun]

作者の本を何冊か続けて読んだが全てに共通しているのは、映像化されれば楽しく見られそうだな、という印象。活字にして読むと、途端に登場人物の造形であったり、物語の展開がいかにも作り物っぽくて、薄っぺらくなってしまう。とことん何も考えずに楽しめる小説を読みたい時には向いているかも。

2023/04/26

[うら]

妹を自殺に追いやったホストとキャバ嬢に復讐を誓う乃愛。昼の仕事を辞め夜の世界へ。 ストーリーは面白いと思うけど、妹が純粋すぎる(ちょい無知すぎない？)、乃愛の復讐心って2年も持つものかなぁ？と登場人物にはあまり共感できず。

2022/06/26