内容説明
若者は本当に保守化したのか。本当に生活満足度は高いのか。自分を肯定する若者は多いのか。現状を肯定するようになっているのだろうか。
「若者論」で時に印象論として語られるこれらの事柄は、すでに豊かになった今の日本社会で、若者たちが革新を求めず、現状を肯定するようになったことのあらわれとして捉えられ、広い意味で若者が保守化したという言説にも結びつけられている。
本書では、大規模社会調査データに基づき、若者の「今」を客観的に描き出す。権威主義、政治、現在志向、幸福、消費、労働、ジェンダー、高学歴志向等の幅広いトピックを扱い、若者の意識の中にある「分断」に着目しながら分析する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
お抹茶
0
2015年SSP調査を基にした分析報告。高年齢層よりも若年層の方が権威主義的な傾向があり,物質主義的な傾向が強まっている。特に,自らの社会階層を低く評価している人や,閉塞感や競争不安を感じている人の間で権威主義的な態度がより強い。調査方法は異なっていても,これと同じような結果を出している本や論文はよく見かける。無職女性や非正規女性はイクメンに否定的傾向。2020/08/17
じょ
0
ざーーーっとしか読めていない。若者を大卒と非大卒で分けたら色々な分断が見えてきて興味深い。けど、いかんせん社会学の素養がなさすぎた。 確かに定量分析に依拠しているんだけど、ほとんどが気合一発重回帰分析で、「有意差が出たものが原因です」って…それでいいのか…?なんかもっといい定量分析の方法があるような気がする。2022/08/25
ジム
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成功しなければ認めない社会は若者に努力を強要する。そりゃ分断するわけだが、将来彼らが幅を効かせる時代もやってくる。どんな仕返しが来るのやら。2019/05/19
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