内容説明
ヒトコブラクダの機嫌をそこねても、ホッキョクグマが出没していたって、
微生物を探し求めて、僕は行く!
厳しい環境で生きる辺境微生物の虜になった、
若き研究者の探究心は止まらない。
微生物のためなら、ライフル銃の使い方を習ったり、ボートの操縦の特訓を重ねたり、
どんな努力も怠らない。
学生の頃から憧れていた調査地に、初めて自分の足で立てた時の喜びや、
世界的に有名な研究者との謎の微生物をめぐる熱い議論。
研究者の情熱とフィールドワークの醍醐味、驚きに満ちた発見、
研究の最前線もわかる充実の一冊。
[本書に出てくる主な調査地]
サハラ砂漠
秘湯の湯「東温泉」(薩摩硫黄島)
オマーン
スピッツベルゲン島
ラングホブテ
スカルブスネス
●HONZの2018年今年の一冊に選ばれました。
●BOOKウォッチで紹介されました。(2019/1/8)
●週刊新潮(1/31号)十行本棚で紹介されました。
目次
はじめに
第1章 砂漠
サハラ砂漠で微生物ハンティング/ラクダに揺られて/微生物を飼う/「名前のない」微生物たち/培養できない微生物/
マトマタ菌は何者か?/新「綱」微生物の発見/本当の極限環境って何だ?/空飛ぶ微生物たち/砂に乗ってどこまでも/
塵は厄介物?
コラム① 現地の食文化に触れる
第2章 温泉
赤い海の住人に魅せられて/もう一つの赤い海/秘境の湯「東温泉」へ/お熱いのがお好き/東温泉の住人の正体は/
もっとお熱いのがお好き/オマーンで高アルカリ温泉めぐり/真っ白な川/炭酸塩をつくる生き物たち/
炭酸塩形成微生物を捕まえろ/小さな世界のものづくり/すべてがすべての場所に
コラム② 宇宙と生命
第3章 北極
はじめての北極圏/いざ、スピッツベルゲン島へ/世界最北の温泉/温泉水から微生物を見つけ出せ!/
再びスバールバルへ/氷河探訪
コラム③ 世界種子貯蔵庫
第4章 南極
もう一つの地球の果て/南極の露岩域/コケ坊主に潜む微生物/南極へ続く道/目指すは南極大陸/
ラングホブデにて調査開始/憧れの地、スカルブスネス/未調査の地、インホブデ/南極湖底の王国をめぐって
コラム④ 極地での服装
第5章 極小
さらに小さな世界/ものすごく小さな微生物/海の覇者ペラギバクター・ユビーク/変身する微生物/
「ゆとり」のない生命/生物と無生物の間/広がる超微小微生物たちの世界
おわりに
参考文献・資料
感想・レビュー
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やいっち
羽
ぽけっとももんが
月をみるもの
ふたば@気合いは、心を込めて準備中