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内容説明
たった一つの武器の誕生が、日本の歴史を大きく変えた!――本書では、古代の弓・矛・剣から、近代の戦車・戦闘機まで、日本史に登場する武器・兵器が、いつどのように生まれ、時代にどのような影響を及ぼしたかを解説する。例えば「槍」。槍が最初に戦史に登場したのは南北朝時代。これにより武将の戦い方に変革が起こった。鎌倉時代半ばまでは、騎馬武者による個人の戦いが主流だったが、槍の普及により農民を主力とする足軽部隊が登場。戦いは大規模集団戦へと移行した。そしてこの足軽部隊と槍を駆使した武将の中から、圧倒的な軍事力をもとに天下統一を目指す戦国大名が誕生したのである。また「鉄砲」。16世紀半ばに九州・種子島に漂着したポルトガル人が有していた火縄銃が、戦国史を大きく変えた。この新兵器の威力を認め、大量導入できた者が、天下を統べたのだ。「武器」という視点で日本史を改めて見直すための一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
99
弓矢から原子力爆弾まで武器と日本史を追っていく一冊。江戸時代までと明治維新後で内容が大きく分かれるが、個人的には江戸時代までの武器で留めておいた方が良かったのではないか。戦闘機、戦艦、戦車などの解説本は数多あるのに対して、手持ちの武器を中心に解説する方が貴重な気がする。2019/10/22
fseigojp
12
太刀と打刀 反りは前者がつよく騎乗用 後者は歩兵用2020/05/06
スプリント
8
日本で使われてきた武器を逸話を交えて紹介してます。2019/10/31
オールド・ボリシェビク
3
矛と盾から始まり、弓、剣、刀などなど、日本史において果たした武器の役割をたどっていく。隆盛を極めた薙刀がなぜ、槍に取って代わったのか、考えると楽しい。武器により、戦い方は異なり、けっきょく強い武器を手にした者が、歴史の勝者になっていくわけだ。その究極が核兵器と言うことになる。どこかの国も核を持ちたがるわけである。2022/05/16
権三郎
2
剣の刀身は60cm前後で片手持ちだったというのはイメージと違いました。もっと長くて両手持ちだと思っていました。剣から刀に変わった理由をもっと深く掘り下げて欲しかった。古代~中世にかけて相手に損害を与えた兵器は、弓、槍、飛礫の順と読んだことがありますが、この本には飛礫がなかったのが残念。2019/10/22