内容説明
昭和四十年代の東京に花開いた文壇バー。その拠点たる銀座で、文士たちの両眼を虜にし、「最後の女給」と謳われた女。九州の料亭の娘に生れ、美貌ゆえに数奇な運命を強いられたその短くもパワフルな生涯を、姪の眼から辿った長編小説。銀座が不夜城を誇り、地方が活力に満ちていた昭和を、ノスタルジーたっぷりに再現する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
湖都
14
銀座「姫」で1番の女給となった裕子こと「まこと」(作中では光)の半生を、実の姪が小説として描いた実話。いきなり光の葬式のシーンから始まり、裕福なお嬢さんがなぜ女給となり早すぎる死を迎えたのかが気になって一気に引き込まれた。結果、1番知りたかったことが最後の最後まで語られないので一気読み。罪悪感と恐怖を持ち続けた激しい女性の生涯に圧倒されました。兄夫婦がずっと優しいのも良かった。でも幸せを避けて死を追い求めるような人には愛は届かなかったのかな…。2019/11/20
DEE
12
著者の叔母のあまりにも激しい人生を描いた、実話に基づいた小説。 DV夫から逃げ、銀座ナンバーワンの女給になった光。子供を捨てた負い目から幸せになることを自ら禁じ、太く短く生きた光。 でも不思議と感想らしい感想が思い浮かばない話でもある。 人の幸せなんてそれぞれ。幸せなのにそれに気付けないのはちょっと哀しいかなと思う。2019/07/31
Hiroki Nishizumi
3
なにかしら馴染めなかった2020/07/20
takao
2
ふむ2023/05/14
hakumo_kuren
1
こういう女性になりたいの。2019/08/04