筑摩選書<br> 「もしもあの時」の社会学 ──歴史にifがあったなら

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

筑摩選書
「もしもあの時」の社会学 ──歴史にifがあったなら

  • 著者名:赤上裕幸【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 筑摩書房(2019/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016751

ファイル: /

内容説明

歴史にifはないと言われる。そうだろうか?「もしもあの時、~だったなら」というifの思考は、ある時代を生きた人々の、実現しなかった願望、失敗に終わった計画など、「ありえたかもしれない未来」の把握を可能にする。歴史に埋もれた「敗者」を救い出し、「未来」への視角を開く「歴史のif」。SFのP.K.ディック、歴史学のファーガソン、哲学のベンヤミン、社会学の大澤真幸らを取り上げその思考を検討し、「歴史のif」の可能性を指し示す。

目次

昭和の御大典
古代の即位式
ニイナメの古俗
新嘗祭
大嘗祭の準備
大嘗祭の次第
大嘗祭の原像と本質
大嘗祭と大神嘗祭
大嘗祭と即位式
大嘗会の本文
大嘗会和歌
大嘗祭の歴史
大嘗祭と憲法
結び

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

21
「歴史のif」を論じた社会学の本。架空戦記やよしながさんの大奥等も取り上げられ、歴史修正主義や新しい教科書をつくる会が元気だった頃は、架空戦記も元気だったので、アレは歴史修正主義の亜種ですみたいなのはどうじゃろな…。論を詰め切れてない感じ。そら妄想は誰でもするんでは。よくある本能寺の原因はこれですな本も歴史修正主義なのか(困惑)…ところで筆者の年齢的に避けて通れないはずの大サトーへの記述が皆無なんですが、あえて避けたの???どうなってんのそこんとこ。巻末の歴史改変小説一覧が一番面白いまであるなこれ。2023/09/17

rosetta

19
もしもあの時~だったら歴史は変わっていただろうとは誰もが楽しむ空想ではあるまいか。クレオパトラの鼻が低かったらとか。SFや架空戦記などフィクションでは多くの作品があるが、それを学問的に位置付けようとする試み。歴史学の手法で過去を見直すとき過程を変えることで事柄の重要度が分かる。例えばコロンブスがいなくてもいつかアメリカ大陸にヨーロッパ人が到達しただろう。そうした仮説を紹介するのではなく学問としての成立を扱っているのでコンビニ本みたいな興味を満足させてくれる本ではない。しかしこの人の架空戦記のファンなのかな2019/02/10

さとうしん

13
「反実仮想」をキーワードに、『高い城の男』や『紺碧の艦隊』といった欧米・日本の歴史改変小説から、ファーガソンの『仮想歴史』といった学術的分析まで幅広く扱う。『一九八四年』のような未来小説も、ある時点で「過去」の事象を扱った小説へと変容するというが、「そうはならなかった未来」どころか部分的に「そうなりつつある未来」を示しているという評価のある堺屋太一『平成三十年』も俎上に挙げて欲しかったところ。2018/11/26

DEE

10
参考文献はかなりの数だけど、この本はそれらの書評なのか?と思ってしまう。 あちこちから引用して繋いだだけという印象が否めない。 面白そうなタイトルなだけに残念だけど流し読みで終了。2019/05/29

ふるい

10
面白かったです。歴史のifの可能性をただの思考ゲームとして考えるのではなく、学術的に捉える試みがあるとは知らなかった。巻末の歴史改変小説一覧も参考になる。2019/01/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13179346
  • ご注意事項

最近チェックした商品