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内容説明
☆強い既得権、しがらみが存在する産業領域をどのように変えていけばよいのか。農協改革をはじめ、行政官として、数々の改革に携わった前農水事務次官の著者が、自らの体験を語る。
☆経済・社会環境の大きな変化など、改革が必要な状況にあって、どのように政策が立案され、利害関係者や政治との折衝など、具体的なルール、制度となっていくプロセスも詳細に語られる。また、さまざまな改革や政策策定における行政の役割も併せて明解に解説する。
☆農政は、まさに国民の暮らしに直結する分野。これまでの改革、さらに今後の日本の農林水産業のあり方についても明示する本書は、農業、行政関係者、研究者のみならず、広く読まれるべき一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
51
元農林水産事務次官の筆者が書く農政。僕は農業従事者でないが、農政の末端片鱗や地方農政に触れる機会多く興味惹き手に。筆者は東西独統一時に西独大使館の一等書記官だった。その俯瞰した目から我が国農業はどちらかと言えば東独側閉塞農政と農業ではないか?と始まる。農地バンク・JAバンク構想等実現した事務次官の俯瞰した目である。個人的には農地法や農地バンクに興味や関わりあり、もう少しその辺りの記述が欲しかったが大枠理論は理解出来た。その他、農政に対する疑問や知識も得られた。なお、末尾の今後の行政官に対する意見も興味深い2019/10/27
おさむ
35
元農林水産事務次官による日本の農政改革史。実直かつ誠実な書きぶりで、人柄がにじみ出る文体。40年間の官僚生活を通じて徹底して改革に努めてきた人だけに、その仕事の経緯をトレースした本著は読み応えがある。小泉進次郎が農政改革者を気取っていたが、この人の受け売りだったんだ笑。戦後の産業構造の変化の中で、実は一番変わったのは農林水産業なのかもしれない。その裏側には、こうした行政の努力があったことがよくわかった。東西ドイツの統合の現場に居合わせた事が、著者の改革の出発点だった。人生の巡り合わせはどこにでもある。2019/12/20
にわ
5
農林水産省に入庁後、事務次官まで勤め上げた方の本。人事に携わった経験が多いことから、6章の組織運営の考え方は大変参考になり共感する部分も多かった。ただ、前半の自身が関わった仕事については良い面しか書かれておらず、必ずしも反省や後悔のある部分が無かったとは言えないと思うので、その部分が書かれていればよいなと感じた。2019/10/19
TK39
5
色々と利害関係が入り乱れ、難しいのが農業政策。食料の自給率アップは触れられていないのがちょっと心配。農林省は国内の農業改革、海外からの輸入圧力と地味に大変な気がしますが、米以外の食料自給率アップをどうしていくのかが大きな課題かと思う。気候変動、世界の人口増加もあるし。2019/08/15
yuno
4
元とはいえ農水官僚がここまで書いていいのかと驚くほど、農協批判に溢れている。戦後の食糧管理法、農協法、農地法が農協や農業者から経営感覚を失わせたという認識で、農業の特殊性に一定の留保を置きつつも、普通の企業のようなプレイヤーとしての感覚を育てるべしという、ごもっともなものばかりで、こういう考えの人が出世するなら農水省も捨てたものではないなと思う。 行政官の心構えみたいな話も、まぁそうだなと思うことが多いが、若手は課長になったらやりたいことを温めておけというのには、農水省に流れる時間の遅さを感じさせられた。2021/01/23
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