竹書房怪談文庫<br> 「超」怖い話 己(つちのと)

個数:1
紙書籍版価格
¥715
  • 電子書籍
  • Reader

竹書房怪談文庫
「超」怖い話 己(つちのと)

  • 著者名:松村進吉【編著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2019/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801919532

ファイル: /

内容説明

これは悪夢か、地獄か、小説か。
否、すべては現実。
「あなた」だったかもしれない誰かの恐怖体験!

令和となり、シリーズ生誕28年目を迎えた「超」怖い話、最新作。
五代目編著者・松村進吉を筆頭に、深澤夜、原田空が支える究極のトライアングルが描き出すリアルで禍々しい恐怖のうねり。
体験者の記憶と魂に限界まで肉薄し、彼らの人生そのものを怪奇とともに炙り出し、紙面に焼き付けた話の数々は、いっときの怖気やスリルを超えた永久不滅の衝撃がある。
我々が日常、何気なく呼吸する空気には死者たちの様々な残留思念が溶けている。
怨み、妬み、憎しみ、痛み……それに気づいた時、本書に収められた実話の数々が真の恐怖となってあなたの胸に落ちるだろう。


著者について

1979年、栃木県生まれ。2006年にデビュー。
2014年から冬の「超」怖い話〈干支シリーズ〉に参加、2017年『「超」怖い話 丁』より〈十干シリーズ〉の共著も務める。
単著に『「超」怖い話 鬼胎』(竹書房文庫)、松村との共著に『恐怖箱 しおづけ手帖』(竹書房文庫)がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
可もなく不可もなくといった話が多い「超」怖い話とは一風違い、印象に残る話が多い。ただそれは決して肯定的なものではなくて。特殊能力が使える超人が出てくる「蟲」、ファンタジーみたいな「寝物語」シリーズ、リドルストーリーみたいな「同級生」とか、ほぼ完全に小説寄りになっているのが多い印象。確かに実話怪談も文芸ではあるが、「実話」を謳う以上私みたいに小説とは違う読後感を求めて読む読者も多いのではなかろうか。そういう意味で昨今の実話怪談の迷走を表しているような一冊であった。「虐呪」や「執念」みたいないい話も多のだが。2019/11/04

さりぃ

15
#「超」怖い話 己 #松村進吉 探せば紙の本を持っているので、Kindle Unlimitedで再読。 今の文章も嫌いではないが初期の頃の松村進吉氏の文体はなんとなく好感が持てる。 『ふすま』『堕酒』『太鼓』『おとろし』 『寝物語 全季節』『小僧さん』 辺りがかなり好みでした。 小僧さん怖いけど会ってみたい。2019/12/30

澤水月

15
合う人と合わない人、読者を選ぶかな…宅配を受け取ってくれる小僧さんの話は好き。過去の悲惨な寒村の歴史を話者の幼時の記憶辿り長期に分け語らせる話はどうもガクブチが壮大すぎるかとも2019/08/17

奈良 楓

13
【良かった】 「ふすま」が印象に残りました。こんな異界からの使者のようなふすま、いやです。2019/12/31

qoop

8
老舗シリーズだけにアベレージ高く、安心して不穏さを楽しめる。松村氏〈小僧さん〉〈執念〉、深澤夜氏〈ふすま〉〈正しくない顔〉〈蟲〉、原田空氏〈裏在〉など、今巻は特に現代の妖怪譚というか、得体の知れない怪異を思わせる話が多い印象で、趣味と合致したためすこぶる楽しめた。なんだか分からないモノが日常のすぐ側に在るという不可解さは、端的な因縁話以上に怖さを喚起するのだと強く伝わってくる。2019/08/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13902051
  • ご注意事項

最近チェックした商品