ジェロントロジーで学ぶ 40代、50代からの働き方

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ジェロントロジーで学ぶ 40代、50代からの働き方

  • 著者名:崎山みゆき【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2019/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296102815

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内容説明

人生百年時代を迎え元気なシニアが増えるとともに、「老後資金2000万円問題」に象徴されるように、豊かな老後を築くための収入確保などが大きな課題となりつつあります。

 もはや多くのビジネスパーソンにとって65歳まで働く、あるいは70歳を超えても働くことが当たり前になりつつあります。そこで問題になるのは「各人が自分の能力を生かして、いかにやりがいを持って働き続けられるようになるか」です。

 役職定年後で肩書きを失った途端、誰でもできる簡単な仕事しか回されなくなった。定年後、再雇用されたものの職場に居場所がなく孤立している――。そんな「ああなりたくない」元上司や先輩を身近に見てきた40代、50代のビジネスパーソンにとっては、特に切実な問題でしょう。

 そこで本書でご紹介するのがジェロントロジーの活用です。ジェロントロジーとは医学、生理学、社会学、心理学など様々な学術分野を横断的にカバーする学際的な学問です。エイジングに伴う生涯発達や高齢化社会における生活、人間関係、心や健康の管理、老人介護や諸制度・政策、経済などの問題を多角的な側面からとらえ総合的に研究しています。

 特に注目したいのが結晶性能力です。ジェロントロジーによると人間の能力には2種類あります。比較的若い頃から衰え始める流動性能力に対して、洞察力や創造力といった結晶性能力は歳を取っても伸び続ける能力です。その結晶性能力を仕事や生活の中で鍛えていくことにより、豊かな未来が切り開けるようになります。

 本書では結晶性能力を鍛える働き方、そして生き方を具体的に解説しました。すぐに試せるワークシートも多数収録しました。ぜひご活用ください。

目次

第1章 歳をとっても伸びる能力がある
 1.私たちの能力には二種類ある
 2.結晶性能力と流動性能力の実際
 3.「ああなりたい人」と「ああなりたくない人」
 4.若者に負ける理由は「エイジズム」にあり

第2章 「ジェロントロジー」をビジネスに生かす
 1.「ジェロントロジー」とは何か
 2.歳をとっても多くを「獲得」できる
 3.記憶力、体力…「喪失」が増えてゆく自分をどう補うか
 4.キャリアコンサルテーションで抜けているもの
 5.私たちは急に老けない、大丈夫!

第3章 「任せる」「断る」で結晶性能力を伸ばす
 1.40歳からは「任せる」「断る」が必要な理由
 2.任せる力を育む「自己肯定感」と「他者肯定感」
 3.自分の対人関係地図を知る
 4.対人関係の癖を知る
 5.適切な自己主張の仕方を身につける
 6.「やります」ではなく「やりません」を考える

第4章 人生後半からの結晶性能力開発
 1.結晶性能力を延ばすため必要な方程式
 2.物から心に価値観を変えると結晶性能力が伸びる
 3.QOLの向上が結晶性能力を伸ばす
 4.中年期からのリスク回避と防衛機制
 5.コミュニケーション能力を伸ばす余暇開発
 6.リカレント教育で知識を補う  ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s-kozy

47
「ジェロントロジー(Gerontology)」=加齢についての研究。アンチエイジングや若返りについての学問ではなく、「むしろ歳を重ねて豊かになることを『サクセスフルエイジング』として称賛」するそう(36頁)。経験、年齢を重ねながら英知をいかに養うかということか。ある課題にどんなプロセスで取り組むことが一番英知を発揮できるかという研究では、「最も効果があったのは『パートナーとともに話し合い、その後一人になって内省の時間を持った』という人たち」という結果に。(120頁)。なるほど、程よい人間関係と内省力だな。2019/09/22

suzuki

4
本書では、加齢によってあらゆる能力が衰えるわけではなく、「結晶化能力」として分類される能力は生き方によっては生涯伸ばすことができる、と説く。 また、40代からは体(行動体力、防衛体力)、心、社会性の3つの健康の増進を意識すべし、とのこと。 各章にチェックリストやワークがあって、今の自分の状態について把握しながら、人生100年時代の生き方について思いを巡らせることができた。 今後色々な衰えを思い知るのだろうが、生涯を通じてなんらか成長しつづけたい。2022/02/08

Jessica

3
自身の研究のために読んでいた一冊。 ・加齢についての研究を「ジェントロジー」と呼び、加齢によって伸びる「結晶性能力(結晶性知能)」と衰えていく「流動的能力(流動性知能)」がある。 ・大切なのは自分に合う方法や考え方を「選択」すること ・日本に根強い「若者珍重文化」中年世代以降だんだんと仕事のチャンスを奪われる ・歳をとっても多くを「獲得」できる ・中年期を人生の正午と読んだユングから障害発達心理学を提唱したポールバルテスへ。2023/07/23

クローバー

0
これからの生き方を考える上での指針になる良本。そういえばボランティア活動にいそしむという生き方もあるよね、と視野を広げさせてくれたことに感謝。2022/12/04

ジム

0
ザキヤマ。将来を意識するのは大切だ2019/08/12

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