集英社インターナショナル<br> なぜリベラルは敗け続けるのか

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集英社インターナショナル
なぜリベラルは敗け続けるのか

  • 著者名:岡田憲治【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 集英社(2019/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797673739

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内容説明

私は本書執筆で「友」を喪う覚悟を決めた──著者。リベラルで知られる政治学者が書き下ろす警世の書。いつまでも「オトナ」になれない日本の野党勢力を痛烈に批判する。 ≪著者の言葉より≫私はこれまで本を書くことで、たくさんの人たちと友人になることができました。思いを共有できるとは、本当にうれしいことです。「思っていたことを代弁してくれた」と言われれば、物書き冥利に尽きるというものです。しかし、今回は、ひょっとすると、これまで友人だと思っていた人たちから「さよなら」をされるかもしれません。「よく言ってくれた」ではなく、「そんな人だと思わなかった」という言葉が返ってくるかもしれません。でも私はこの本を書きました。見たいものだけを見て安心し、もう決めてしまったことを再確認することを続けていても、これ以上に友人を増やすこともできませんし、それでは世界は変わらないと思ったからです。友を失い、そしてまた新しき友を得るための「安心しにくい」答えと、それを導くきっかけを、身もだえしながらこれから示そうと思います。(「はしがき」を再編集)

目次

はしがき
プロローグ オトナになれない私たち
第一章 なぜリベラルは「友だち」を増やせないのか
第二章 善悪二分法からは「政治」は生まれない
第三章 なぜ「支持政党なし」ではダメなのか
第四章 「議論のための議論」から卒業しよう
第五章 すべての政治は失敗する
第六章 「お説教」からは何も生まれない
第七章 「ゼニカネ」の話で政治をしたい
第八章 議員には議員の仕事がある、ということ
第九章 なぜ私たちは「協力」しあえないのか
第十章 現実に立ち向かうための「リアリズム」
エピローグ 政治に「進歩」はあるのか
あとがき
参考文献ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RINKO

14
例えが極端なところもあるけど、全体的に分かりやすくて読みやすかった。政治の話ではあるけれど、日常でも通じる話もあって、政治主義は置いといて読んでもいいかなと思う本だった。2020/09/27

takeapple

13
岡田先生、おっしゃる通りです。予々考えていた事ってモヤモヤしていたけれど、こう言うことだったなあ。何でそんな瑣末なことに拘るんだよ。そりゃあ言ってることはその通りだけど、今ここで言うなよ、今までの俺の苦労も台無しじゃねえか!と何回思ったことか。反面、それだけは絶対譲れない、そんなことなら俺は帰る!と何回喧嘩したか、その度に虚しく、ああ何で大人になれなかったんだと激しく後悔。そんなことの繰り返しだ。そういやあ選挙は毎回行っているけれど、自分が応援している人や政党が勝つことって本当に少ないなあ。政治が大切だね2022/01/16

teddy11015544

10
理想では飯は食えない。衣食住を満たされた人が、安全地帯から泥もかぶらずに理想を述べていることに、みんな気がついている。リベラルは誰も現時点では異を挟めない正論であるという時点で、声高にそれを語る人がそれを上から目線で語っている時点で敗北していると思うのだが、どうだろうか。2019/07/01

オサム兄ぃ

6
1963年生の政治学者の著者。研究だけでなく実際の選挙戦にも参加し、現役の政治家と直接切り結ぶ、熱いタイプの人柄であるらしい。リベラルな立ち位置(国より個人、伝統より新しい価値観をやや優先し、市場経済だけでない方法で社会を守る)なので、現内閣に対しては当然批判的。故に2012年の総選挙でコテンコテンにされて以降も負け続けの現状に苦悩は深い。「心のこじらせ方」という言葉で内面の未成熟さが、「大人になる」という表現で政治的リアリズムを身につけることの意義と必然性が語られている。真摯な考察は読みがいがある。2019/11/01

Hiroki Nishizumi

6
自分の思考や焦燥感に近いなぁと思ったら、著者は同い年のようだ。やはり類似性があるんだな。2019/06/18

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