内容説明
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「少なくとも、それまで若く瑞々しいという理由で私たちを蝶よ花よと可愛がっていた年上の男たちが今さら手のひらを返したように『20代の女の子ってそんなに面白くないんだよね、飽きるし。女は30歳過ぎてからの方が実は魅力的だよ?』なんて言ってきても鼻で笑うしかない。『アラサー女がそんなことで喜ぶと思うなよ』と。」(本文より抜粋)メディアで引っ張りだこの文筆家・鈴木涼美が鋭くあぶり出す現代男女世相絵巻。恋愛、結婚、不倫、ハラスメント、フェミニズム、メンヘラ……今時の男と女を取り巻くあれこれがめくるめく涼美節にのってグイグイ刺さります! 全編、『アラサーちゃん』でおなじみの峰なゆかのイラスト付き!
目次
はじめに ~口を開いて男のワルグチ
第1章 恋愛とか結婚とか不倫とか
第2章 社会とかフェミニズムとかハラスメントとか
第3章 男とかおじさんとかあなたとか
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かめぴ
18
これは俯瞰的レポートなんだろうか。著者プロフィール見て、か・な・り面白そうと読む。目次の副題見ていきなり吹く。「未読スルー…スマホとラインの特性を考えると2行だけ既読してスルーが正解」震えるなぁ。自分の女の成功を自分の喜びと思えない男、女はその反対…しみじみと読了。2019/11/25
おはぎ
13
ぜんぶぜんぶに共感したり賛同したりできるわけではないけれど、時に度肝を抜くほど真理を突いた文章に出会える本。副題や文章中のワードが何かのパロディになっていることも多くて、そのセンスの良さにうなる。やっぱり涼美節が好き。2023/01/18
ただの晴れ女
11
「男がそんな女で喜ぶとわかっている」けど、さぁ‥‥という日々のモヤモヤ。言葉と音楽と挿絵による絶妙な表現。総論は「自立した女性がいいよね」という男性も、自分の場合は「自分よりはものを知らない、キャリアを積んでいない」女性がいいんだろ!生理用ナプキンをインドに広めた男性ですら!とはいえ、「男女平等で」働きたいけれど、自分より、賢さと優しさと男らしさがある男性がいいのだ。結局男が、「バカな可愛い女」に惹かれるのであればその男の前でくらい、賢いふりも、武装もやめて、バカで可愛げのある自分でいてもいい気がする。2019/06/30
FuSa
11
これまでの著作を読んでいて、彼女のいる世界は私にとってファンタジーかパラレルワールドかって感じだったけど、本作の2章以降で初めて同じ世界の住人であることが確認できましたとさ。2019/06/18
ふじこ
10
男の想定するスッピンと実際のスッピンは天と地ほども違うし、聞き分けの悪い女の方が得をする世の中だし、大抵の男はマザコンだし、元彼からの何気ない連絡にやきもきするし、アラサー独身女はこんなにも生きづらい。でも今さらニッポンの男が求めるバカな女にもなりきれない。そんな女のめんどくささが全て詰まった一冊。自覚はしてたけど改めて自身のめんどくささを切って開いて並べて曝された気分。この本を読んで「こういう女の人ってかわいいじゃん!」と思ってくれる男の人がいたら本当の意味でいい男だよね!2019/09/06




