日本経済新聞出版<br> 日本の田舎は宝の山

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日本経済新聞出版
日本の田舎は宝の山

  • 著者名:曽根原久司【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 日経BP(2019/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532199531

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内容説明

見捨てられた農地や山林も新たな視点でとらえ直せば、宝の山としてよみがえる。都市・農村交流の伝道師が地域の資源を活用し、事業化する実践事例と、農村起業のかんどころを教える。

○本書は2011年10月に刊行された同名書の大幅改訂、文庫化です。2001年にNPO法人「えがおつなげて」を立ち上げ、代表を務める著者の活動を追ったビジネス読み物。

○活動拠点である山梨県増富地区は高齢化率60%(全国平均26.7%)、耕作放棄率も50%以上という典型的な過疎集落だったが、都会の若者、企業で働く人や外国人を巻き込む、都市農村交流を続けた。その結果、のべ5000人以上の開墾ボランティアや企業の参加者によって5ha以上の耕作放棄地が農地に蘇った。また活動を通して100人以上が移住した。

○開墾されて出来た農地で作った酒米を原料に、日本酒や焼酎を開発、そのお酒を東京・丸の内の飲食店などで提供。マンション住民を対象にした農業体験ツアー、山梨県産の間伐材を大手マンションデベロッパーに納品するプロジェクトなど、活動は多岐に渡る。

○「えがおつなげて」のユニークさは、内閣府、総務省、山梨県、三重県などの行政、三菱地所、味の素冷凍食品、東京海上日動などの企業、さらには大学との連携によって、様々なプロジェクトを拡大させていく手法にある。

○こうした成果が評価され、「えがおつなげて」は、毎日新聞グリーンツーリズム大賞優秀賞、経済産業省ソーシャルビジネス55選、日経ソーシャルイニシアチブ大賞、共同通信地域再生大賞選考委員賞など各賞を受賞。活動領域は山梨中心から全国へと広がっている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

9
自分に足りないのは行動力。田舎に興味があるものの、行動に移したことはありません。田舎をどうにかしたいとか、ビジネスをやりたいという意欲に欠けているのかもしれません…。著者の行動力はすごいですね。今年は米不足が問題になっていますが、いずれ、あらゆる農作物が不足するはず。頭では分かってても…(汗)実際に行動する人は凄いと思います。2024/09/11

7
将来こういうことをしたいなぁと思った。また、そのようなことをしたいならファーストキャリアから関連した職業について専門的な知識をつけるべきで、それが成功だと思っていたが、曽根原さんのように、回り道をしてきたからこそ、多くの人のロールモデルになることができ、多くの人を巻き込むことができるのではないか、と最後に思った。文章の最後の方に田舎に眠る眠った宝物を活かす方法と極意が示されている。曽根原さんと事業を展開した方々の寄稿文が多く入っているが、それが彼が読者に伝えたいことなのだろう。2020/05/01

大先生

4
凄い人がいたものです。著者の曽根原さんは、総務省のアドバイザーやアショカ・フェローにも選ばれている日本人。日本の農村には10兆円規模の資源が未開発のまま眠っている!第五章で10兆円と試算できる根拠が簡単に示されていますが、大雑把ながらも、なるほどという印象です。さすがやり手の金融コンサルタント出身というところでしょうか。私も、いつか故郷の道東をなんとかしたいという想いがあるものの、何も行動できていません。まちづくり五箇条の御誓文(p250)第一条「まず、はじめるべし」…頑張ります。苦笑2020/07/10

ムッタクロース

1
筆者の体験談を中心に、農村の資源をどのようにして活用するかが論じられている一冊。 農村の資源・特色(強み)のどのような所(例えば、ブランド商品の開発・木材資源の活用・体験を伴った農村観光)に目をつけ、ビジネスにつなげるかが具体的に記されている。また大事なことは繰り返し述べられているのでメッセージがつかみやすい。 しかし、話がとびとびで流れが読みづらい箇所もあるので、繰り返し述べられているところだけでも理解できればいいくらいの気持ちで読んだ方が読みやすいと思う。寄稿文も多いが、本文を読めば十分だと思う。2019/08/20

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