世界一わかりやすい日本憲政史 明治自由民権激闘編

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世界一わかりやすい日本憲政史 明治自由民権激闘編

  • 著者名:倉山満【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 徳間書店(2019/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198648879

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内容説明

なぜ日清日露戦争に勝てたのか? こんなことやってて……
・明治の指導者は立派だったが、昭和になってだめになった
・明治時代の日本は、藩閥専制の時代だった
・非民主的な明治憲法により、政党内閣制はなかなか実現しなかった
・明治憲法下の衆議院は、最弱の存在だった。
・民衆は自由民権運動で政府に対抗した
――こうした明治日本の通説はみな大間違いだった。

明治から現代に至る日本の憲政史、すなわち憲法というルールに基づいて行われる政治というゲームの歴史を読み解く鍵は、拒否権です。帝国憲法でも現行憲法でも、「何ができるか」という指導力ではなく、「何をさせないか」という拒否権で、日本の政治は動いているのです。要するに、「誰が一番、人の邪魔をするのがうまいか」を見ないと、真の権力者が誰だか、わからなくなるのです。
 何を実現したかという指導力ではなく、誰が誰を潰したかという拒否権を通して見ると、全く違う世界が見えてきます。
 (「はじめに」より)

「拒否権」というキーワードから見れば、すべての謎がすらすらと読み解ける!
教科書では絶対に教えない、今に続く日本政治の不甲斐なさの理由が、世界一よくわかる本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

40
明治時代の日本憲政史を概観した本。政策が実現できないのは、政治家に指導力がないということもありますが、「拒否権」を持つ別の集団が政策の実現を阻止しているからだという場合があります。明治時代には衆議院が拒否権集団だったという観点で見ていくと、憲政史がわかりやすくなってきます。現代の政治を見る上でも拒否権集団が何なのかを考えることで見えてくるものがありそうです。2021/01/05

軍縮地球市民shinshin

20
なかなか面白い。所々に山川の教科書にでも書いてあるような「通説」が記されているが、それが如何に一面的なものかよくわかる。中高で教わる明治政治史って、自由民権派の左派史観なんだなぁ。。普段は「増税反対」「強硬外交」「軍備拡大」という当時の国民が聴いて「耳障りの良いこと」しか主張していない政党に内閣を任せたら(隈板内閣)、ハワイを助けるために対米開戦までやらかしそうになるなど、まさにムチャクチャで4ヶ月で瓦解というのは、似たような経験を我々は数年前にしたなーと思った。歴史は繰り返す。続刊を期待。2019/10/02

やす

9
ちょっと難しいけど、明治期の政府と議会の関係、政党の離合集散の構図を面白く知れる。2020/01/26

katsusann

4
結構なボリュームがあり、内容も難しいものでしたが、それにもまして面白かった。拒否権を見ていかないと正しい判断ができない。確かにそうで、それを行使させないための行動とか、取り込み作戦とか勉強になりました。ドタバタ状態で戦争になっていたり、本当にそんな状態で戦争に勝てたことが不思議だと書いてあったが、確かにそう思った。しかし、有事の際は一致団結する民族でもあるのだなと再認識した。紆余曲折があり、今の政治の状態がある。歴史を知るのは知識の厚みがましますね。2019/07/30

バジンガ

3
平民宰相といわれた原敬は、実はそうではなかった。初物好きの伊藤博文など人間くさい明治の政治家の激闘を楽しんで読めました。40年で政党政治を確立?したわが国は、すごいものです。2019/08/22

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