内容説明
1978年の初版から40年にわたり90回を超える増刷を重ねたロングセラーを読みやすく改版! 貧窮にめげず一子相伝の「宮大工」を生きた西岡氏と、軍隊帰りの厳しい姿勢で農学を究めた小原氏がタッグを組み、世界遺産・法隆寺の奇蹟を解き明かした力作。近年英訳され、欧米の研究機関でも読まれるようになった。ヒノキが生んだ「世界最古の建築物」の謎を易しく解説する、不朽の名著!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こづこづ
8
法隆寺を支えた木…特にヒノキについて。文化、歴史、科学、生物などの側面からの教えていただき、ヒノキに対する価値観がガラッと変わった✨また、法隆寺棟梁の心得は…現代ビジネスマンにも大切にすべき示唆に富む。 個人的にビビッときたのは「地球の表皮から垂直方向に遠く存在するものほど、人間の体に合わないという説」…ん〜なるほど🤔2025/07/20
めぐみこ
3
昭和最後の宮大工・西岡が経験に基づき木について語り、木材工学の碩学・小原が科学的に補足。法隆寺が千三百年もの間持ちこたえたのは、隅から隅までヒノキ材だったからだと知り、木材によってそれ程差が出るのかとびっくり。「現在のままの伐採量を続けて行けば、数十年を経たずしてヒノキは伐りつくされてしまう」と書かれたのが、約四十年前。今、日本のヒノキはどうなっているのだろう…。2021/01/29
skr-shower
1
パラパラと。ヒノキは特別なのか。地元は圧倒的に杉ばかりだが、ヒノキが育てば地場産の木材として適する?2019/09/17
才谷
1
ヒノキが切ってからも徐々に強度が上がり続け200年経った頃には元の30%も強くなり、その後1000年経つと新材の頃の強さまで落ちるという。つまり飛鳥時代に建てられた法隆寺のヒノキ材は1400年ほど経っているのにも関わらず切った当時からそれほど強度が変わっていないということ。いやはや驚いた。2019/08/31
horada
0
***2025/02/09