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内容説明
SNSは戦争や政治のあり方を根底から変えた。個人の「いいね!」「シェア」は瞬時に拡散され、それによる憎悪の連鎖は世界各地で紛争や虐殺を起こしている。軍事研究とSNS研究の第一線で活躍する著者が、誰もが戦争の当事者となり得るリアルな恐怖を突きつける衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
71
この本に書かれたことは、20年ほど前であれば、よく出来たSFに思われたことだろう。しかし、現実である。ソーシャルネットワークが、今や戦争となっている。この本で何度も取り上げられるISISやトランプ大統領を見ると明らかだ。ネット上には、虚実ない交ぜて情報は氾濫し、いつのまにか自分が、戦争に巻き込まれているとも限らない。自分をしっかり持つことが大切だとは思うが、その危機感さえも、この本は伝えている。2019/08/17
キク
33
最初にガラケーを使った時「これは人のコミュニケーションの在り方を根本から変えるな」と思ったけど、その後のインターネットの登場は、世界の在り方自体を大きく変えていった、良くも悪くも。Twitter創業者は「人々が自由に世界に発信出来るということは、世界をより良くしていくと信じていました。でも、それは間違いでした」と語っていた。ジョブスはipad の製品発表会で「この製品は人類を新しいステージに連れて行く可能性を秘めています」とプレゼしたが、自身の身近にipad を決して置かず、どうしても使う場合でも厳しい↓2021/01/12
踊る猫
33
インターネットは地獄だ。そして問題は、その地獄を生きなければならないということだ。ではどう生きたら良いか。「いいね!」が即座に、どう足掻いても政治的に扱われなんらかの行為に加担してしまうという現実を、本書は生々しく描いている。やや事実のフラットな羅列に終わり分析が足りないのが惜しく思われるが、しかしここまで地獄を見せつけられるとたじろいでしまう。結局私たちひとりひとりが賢くなって、「いいね!」に責任を負って振る舞うのがベストなのだろうか……と凡庸な結論しか読み取れなかったのが私の読者としての限界なのかも?2019/07/14
空猫
28
報道規制が敷かれようとも個人がSNS で拡散。戦争、事故が実況中継。その日の出来事を、自撮り写真を定期的にUPする事で心理、身体の疾患等の実験的データとなる。秘密にしておくべき事が全世界に曝され、Googlemapで居場所はあっという間に突き止められる。フェイクとリアルが混在し、いやそれよりも大衆が信じたい、賛同(いいね)したい情報がまかり通る。人類が「火」を得た事よりもはるかに驚異だ。「炎上」は時代を越えて違う恐怖をもたらす。しかももう後戻りはできない…。内容が濃すぎて読み込めず斜め読みで返却。2019/11/05
サアベドラ
26
SNSの登場以降、ネットがますます現実世界を侵食し、実際の政治や国際紛争に影響を及ぼすようになっていった潮流を生々しく描き出すノンフィクション。アメリカ人の軍事コンサルタントとジャーナリストの共著。ギークの隠れ家、オタクたちの理想郷だったネットの世界は、いつの間にか国家やテロ組織が暗躍する弱肉強食の草刈り場と化した。ネットとSNSの母国アメリカはこの状況に有効な手立てを打てず、ロシアや中国、テロ組織や極右団体に利する状況が続いている。トランプ選挙やブレグジットで起きた事が日本で起きたらと思うとぞっとする。2020/01/14
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