角川文庫<br> 冤罪犯

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角川文庫
冤罪犯

  • 著者名:翔田寛【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2019/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041080375

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内容説明

幼女の遺体が休耕地で発見された。船橋署刑事課主任・香山亮介は、ブルーシートをかけられた遺体の様子が、7年前の田宮事件と酷似していることに疑念を抱く。事件は、犯人とされた男が無実を訴えたまま拘置支所内で自殺して終わったはずだった。香山は模倣犯を疑うが、真犯人による再犯の可能性を示す“あるもの”により、事態が急展開し……。刑事の執念が過去に隠された思いもよらぬ真相を暴く、圧巻の誘拐ミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

80
幼女誘拐殺人事件が2件連続して起こる。性犯罪の被害者として殺された幼女たち。よく似た事件が7年前にも起こり、容疑者は逮捕され死刑宣告されたのち獄中で自殺していた。あまりにも酷似した事件に、警察内部で意見が紛糾する。もしかすると、過去の事件の模倣犯なのか?それとも、7年前は冤罪だったのか?過去の事件内容も挟みながら進むストーリー展開。警察として最も恐れるべき冤罪事件。かつての事件に携わった刑事との確執の中、執念の捜査は続く。そして、隠された真相が暴かれる。面白かったです。2020/08/10

nemuro

62
2007年4月にブログを始めた頃から本の購入記録をブログ(ジュゲム又はアメブロ)に投稿(タイトルは書店名)することが習慣化している。今年7月中旬、俄かにアクセス件数が増加。<アクセス解析>によれば、どうやら「札幌弘栄堂書店アピア店」(2019年9月24日の投稿)の記事がその要因。翌日の北海道新聞(朝刊)には「弘栄堂書店 全3店閉店へ 札幌 常連客から惜しむ声」が報じられ「今月18日にはアピア店の営業を終了」とあった。3年前、函館からの帰路に買った本書がアピア店での最後の購入となってしまった。悪くなかった。2022/09/23

47
いつもは読んでいる最中にどんなレビューを書こうかとワードなどが浮かんでくるのですが本書では何も思いつきませんでした。強いて言えば舞台となる千葉県の地理が私の知っている地域だったことくらいでした。特に印象に残った文には付箋を貼ったりもできるのですがそれもなくレビューを書くのが難しいです。この作品はシリーズになっていて次読みたいかどうかと言われると微妙でした。2025/04/28

イアン

37
★★★★★☆☆☆☆☆ 誘拐と冤罪をテーマとした翔田寛の長編。幼女の遺体が発見され、捜査を進めるうちに過去の解決済みの事件と酷似していることに気付き…果たして過去の事件は冤罪だったのか?という構成は、柚月裕子の『慈雨』や大門剛明の『完全無罪』などと酷似していることに気付き…。とまぁ冗談はさておき、割と警察小説にはありがちなテーマだったため、何かアクセントや特徴的な切り口があれば良かった。あと、所轄の巡査部長である香山がこれほどの重大事件の取り調べを担当できるのかなと、本筋と関係ない所が少し引っ掛かりました。2020/07/01

タケチヨ

37
過去と現在に起きた酷似する幼女誘拐殺人事件に奮闘する刑事たちの物語。捜査を進めていくうちに模倣犯や過去の事件の冤罪といった可能性が浮上し、狼狽し圧力をかけてくる上層部の傍らで真相追求の為に走り回る刑事たちの活躍が地道ながらも読みごたえある面白さでした。最終的に真相を知ってしまえば何人かの刑事たちの手により事件が複雑に迷走化してしまった感は否めないのですが、警察組織という一筋縄ではいかない世界の中で自分自身を貫き通すが故の結果だとするとある意味現実味溢れるラストだったかなと。続編の『黙秘犯』も読んでみたい。2019/11/12

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