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内容説明
今からちょうど50年前、学生運動がピークを迎えた1969年、大学生だった高野悦子が残した日記。そこには痛々しいまでに誠実に自己を見つめた魂の軌跡がつづられていた。新潮文庫より発売され“永遠の青春の書”として世代をこえて長い間にわたって支持を受け、累計200万部以上発行されたベストセラー本「二十歳の原点」をコミカライズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たくろうそっくりおじさん・寺
60
いつも現状と妥協ばかりしている現代の女子大生がタイムスリップすると、そこは学生運動華やかなりし昭和の日本。そこで主人公は女子大生・高野悦子と出会う。現状と戦う高野悦子に、現状を何も変えようとしない主人公は刺激を受ける…という漫画。興味深く読む。愛煙家の高野悦子も、男性の前では喫煙を控えてしまい、そしてその事を気にする。高野が自分の首を絞めようとしているところを主人公が見つけるシーンはギョッとする。女同士の楽しい飲み会シーンもありながら、ずっと不吉な予感が伴奏している。そしてその予感は現実のものとなる。2019/08/15
チェアー
9
懐かしい。二十歳の原点。この本を読んで、社会のことを考え始めた人は多かったと思う。いまだから、コミックで終わらずにぜひ原著を読んでほしいと思う。わたしも再読したい。2020/06/13
ゆうちぃ
8
立命館衣笠キャンパスに数ヶ月前たまたま行ったのですが当時の学生紛争が激しかったとは全然想像つかず。衣笠校舎の前進は広小路通河原町にキャンパスがあったことも本書を読むまで全く知りませんでした。高野氏が当時懸命に、時代と共に考えながら自分と向き合い生きていたことがわかった。当時の学生は緊迫感の中、生きていたということも知った。2024/03/03
wakazukuri
2
原作本を申請したはずなのにコミック版だったので仕方なく読んだ。現代の女子大生が昭和の女子大生高野悦子のいる時代へタイムスリップという仕立てになっている。丁度学生運動の盛んな頃で全共闘として大学と戦っている。それがどうして結果的に自死を選んだのか。背後に男性の影があったのか。現代に生きていたら、きっと幸せな人生を送られたのではないかと思うとやりきれない。原作を読みたかったが、もういいかな。2022/11/09
ふじえす
2
40年以上前に読んだ記憶あり、内容はおぼろげだけど、読んだときの気持ちは今でも残ってます。 あの時代の世相を表すのに、タイムトラベルを使わざるを得なかったのかな。 今の世なら、ブラック企業やパワハラでの自死とかにも通じるか。2020/01/10
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