コルク<br> 「カッコいい」とは何か

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コルク
「カッコいい」とは何か

  • 著者名:平野啓一郎【作者】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • コルク(2019/07発売)
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  • ISBN:9784065170489

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内容説明

本書は、「カッコいい」男、「カッコいい」女になるための具体的な指南書ではない。そうではなく、「カッコいい」という概念は、そもそも何なのかを知ることを目的としている。

「カッコいい」は、民主主義と資本主義とが組み合わされた世界で、動員と消費に巨大な力を発揮してきた。端的に言って、「カッコいい」とは何かがわからなければ、私たちは、20世紀後半の文化現象を理解することが出来ないのである。

誰もが、「カッコいい」とはどういうことなのかを、自明なほどによく知っている。
ところが、複数の人間で、それじゃあ何が、また誰が「カッコいい」のかと議論し出すと、容易には合意に至らず、時にはケンカにさえなってしまう。

一体、「カッコいい」とは、何なのか?

私は子供の頃から、いつ誰に教えられたというわけでもなく、「カッコいい」存在に憧れてきたし、その体験は、私の人格形成に多大な影響を及ぼしている。にも拘らず、このそもそもの問いに真正面から答えてくれる本には、残念ながら、これまで出会ったことがない。

そのことが、「私とは何か?」というアイデンティティを巡る問いに、一つの大きな穴を空けている。

更に、自分の問題として気になるというだけでなく、21世紀を迎えた私たちの社会は、この「カッコいい」という20世紀後半を支配した価値を明確に言語化できておらず、その可能性と問題が見極められていないが故に、一種の混乱と停滞に陥っているように見えるのである。

そんなわけで、私は、一見単純で、わかりきったことのようでありながら、極めて複雑なこの概念のために、本書を執筆することにした。これは、現代という時代を生きる人間を考える上でも、不可避の仕事と思われた。なぜなら、凡そ、「カッコいい」という価値観と無関係に生きている人間は、今日、一人もいないからである。

「カッコいい」について考えることは、即ち、いかに生きるべきかを考えることである。

――「はじめに」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

61
私は幼少の頃、昆虫採集、ブラックバスのルアー釣り、プロ野球観戦をして育ったので特に音楽鑑賞には疎かったです。この本は著者がジャズのマイルス・デイヴィスのファンでジャズの歴史からロックの発達までを語ってくれたので大いに勉強になりました。また著者はすでに「本の読み方」がテーマの本を二冊出していますが、今作も海外の作家に触れているのでその三冊目と言えるでしょう。著者は「カッコいいとは果物のようなもので昨日は未熟で明日には腐ってしまうものだ」と書いていました。オスカー・ワイルドは弱者に優しかったという点で(続く)2020/08/21

びす男

52
自分を絶えず突き動かしている「カッコいい」への憧れは何なのか。タイトルを見て即、レジに持って行った■エリートや識者に審美がゆだねられる世界と違い、カッコいいは感覚に働きかけてくる。著者は「しびれる」と表現するが、その感じの普遍性と絶対性ゆえに、人々はこれを猛烈に支持するのだ■ハッとさせられる指摘の数々。漠然とした心の領域に言葉や論理が入り込み、整えられていく。「『カッコいい』について考えることは、いかに生きるべきかを考えること」。こういう文章を書ける人に、自分は「しびれて」いるのだと改めて感じた。2019/11/24

みこ

40
450頁超という見た通りのボリュームで「カッコいい」について語り尽くす。私は著者と同世代なので文化や世相に対する価値観が共有出来て非常に読みやすかった。著者の知識もさることながら引用や参考資料も半端なく著者曰く「書きたかった」という思いがヒシヒシと伝わる。見た目だけじゃなく中身も大事だよというのはまあ予想通りの落としどころではあるが、カッコいい=シビれるという点は慧眼である。ところで同世代としては孫悟空や桜木花道や空条承太郎のカッコ良さについても語って欲しかったが、著者が読んでなかった可能性もあるかな。2019/10/31

とよぽん

38
平野啓一郎さんが10年来書きたいと思っていた「カッコいい」についての考察で、氏の博識のほどが窺える大部な新書。言葉としての「カッコいい」の源をたどって、1960年代頃から使われ始めたと、意外に浅い歴史。三島由紀夫が前半よく登場した。私が最も興味深く読んだのは最終章。「カッコいい」は、共感によって他者と結び付ける力をもつ一方、逆に分断や差別、序列を引き起こしたり、生き方をコントロールされたりする危険も孕んでいる。今後「カッコいい」という価値観がどのように変遷していくか、見届けたいものだ。2019/10/03

新政(あらまさ)

35
興味深く読んだが、なかなか骨が折れる分量だった。新書で477頁…疲れた。。 https://m.huffingtonpost.jp/entry/keiichiro-hirano_jp_5d3fd55ee4b0db8affad7b362019/08/06

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