フクロウ:その歴史・文化・生態

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フクロウ:その歴史・文化・生態

  • ISBN:9784560096925

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内容説明

古代ギリシアでは知恵の女神アテーナーに仕え、古代ローマでは魔女の化身、ヨーロッパでは頑固さのシンボル、インドでは女神の乗り物とされるフクロウ。この複雑で謎めいた鳥の魅力を、『裸のサル』で知られる著名な動物行動学者がユーモアを交えて存分に解き明かす。
フクロウは古来から神話や言い伝え、物語に登場し、描きやすいその姿かたちは、さまざまな絵画や図案に描かれてきた。化石調査によると、フクロウは6000万年前にはすでに存在し、鳥類最古の種であることが判明している。人類が最初にフクロウの存在を認めたのは約3万年前で、夜行性のため他の鳥のように捕獲されることはほとんどなかった。謎めいた生態と人間にも似たその外見から矛盾に満ちた解釈をされた結果、 さまざまな象徴的役割が与えられ、実態とは無関係な性質がフクロウ像として広まった。たとえば、その佇まいから賢い存在だという認識が歴史的に定着しているが、フクロウは生物学的には知的ではないことが今では判っている。
また、フクロウの体のあらゆる部位が、視力回復に効く、大酒飲みを治すなど民間療法の薬として用いられていたという驚くべき歴史も明かされる。洞窟壁画から現代美術まで、カラー・モノクロ図版多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

13
図書館の新刊(とゆーか、新購入?)の棚より。若い頃、まだ生物学とか文化人類学とかの本があまりベストセラーとかにならない時代、デズモンド・モリスさんの本は欠かさず読んだので、ノスタルジーから借りた。生態よりも、人間との関わり、人間の文化との関わりに重点が置かれていた。昔のデズモンド・モリスさんの痛快さは残念ながら無くなってる。ま、題材のせいもあるかもだけど。2019/05/21

Tetsuharu Hanazaki

4
フクロウを書いた一冊といえばデズモンド・モリスのこの本。 モビングやペリットと言ったフクロウの習性について学べる上に、たくさんの芸術作品が紹介される。 ヒエロニムスボスやミケランジェロのメンフクロウに、ピカソやデューラーのコキンメフクロウ。 エドワード・リアのメガネフクロウに、大好きなゴヤのロスカプリチョス。 鎌倉駅の小町通りにある「鎌倉乃フクロウの森」で、本書でカバーする多くのフクロウと触れ合えた。

takao

2
ふむ2022/05/29

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