内容説明
韓国はなぜ「偽りの歴史」を必要とするのか?
日韓関係史の通念を覆す日本人、必読の書!
韓国は日本統治下で誕生した。
日清戦争により小中華の過去と訣別し、日本とともに近代化の歩を進め、日本を範型として民族の枠組みがつくられ、日本の制度文物が国の新たな伝統となった。
日本の敗戦ですべての価値が 倒し、戦後に降臨した世界を前に断絶と継続の相克を抱え込むことになったとき、この国が取り得る道は日本を全否定する以外になかった。
膨大な資料をもとに「反日」の起源とその構造を明らかにし、それがやがて「反日主義」という強固な国家イデオロギーへと発展していくさまを圧巻の筆で描き出す。
多年にわたる考察を集大成した、まさに日韓関係史の画期をなす一冊。
実相とかけ離れた歴史問題が繰り返し提起される所以を、これ以上ない明快さで示す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
23
韓国の反日主義の成立過程を、戦前戦後の歴史の流れを丹念に辿りながら解き明かしている。戦後、親日派の民族反逆者が韓国の指導層に居並ぶ、この大いなる相克や矛盾を乗り越えるために、日本を悪の民族として観念付け、そこから反日主義のイデオロギーが生まれた。そこにすがりつくしかなくなったという悲劇。◇本書は論の裏付けとなる注記がとても充実している。◆一方で、巷では昨今話題の李栄薫ソウル大学元教授が唱える、半島特有のシャーマニズムと反日の融合などもあり、本テーマは研究者によって様々な見方もありそう。2019/11/02
紙狸
8
2019年3月刊行。近代国家としての韓国は、「日本をかたどった国」であるというのが基本的な主張。韓国のナショナリズムは、この根本を隠蔽・否定するが故に、反日にならざるを得ない。この本の特徴は実証的なスタイルにある。朝鮮語・韓国語の資料や、朝鮮総督府時代の研究を渉猟している。よく調べたなあと感心する。いわゆる歴史的文献だけでなく、テコンドーにこだわりがあるようだ。テコンドーの第一世代の指導者は戦前日本で修行した空手家であると強調している。疑問は残る。たとえば朝鮮におけるシャーマニズムの伝統をどうとらえるか。2019/09/15
Ryoichi Ito
7
文化と歴史のない国の悲劇。今後この書を読まずして韓国を語ることはできないだろう。引用・参考文献リストが70ページにもわたる。 2020/03/02
unknown user
3
韓国との歴史論争には有名な次の下りがある「日:資料を見ろ」「韓:韓国に対する愛情はないのか」。韓国の振る舞いは日本的価値観からすると理解に苦しむが、本書を読んで納得した。韓国人は「韓国の国の成り立ちが日本統治下体制であるという歴史の否定(反日)」を信仰する宗教の信徒であり、その宗教を布教する「宗教戦争」を日本と諸外国に仕掛けているのでは。ならば理性や学問による説得はもはや不可能であり、できる限り離れて周囲(諸外国)に彼らの信仰が学問的に誤っていることを淡々と主張するしかない。2021/02/28
さだやん
0
○○○2021/04/13