講談社文庫<br> 高杉晋作奔る

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講談社文庫
高杉晋作奔る

  • 著者名:古川薫【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061844322

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内容説明

幕末の長州に生まれ、先取の気性と果断な行動で尊王攘夷の志士となった高杉晋作。乱世を鮮烈に駆け、明治維新の功労者となった、彼の短かく激しい生涯は、まさに動乱の世を奔るものだった。その晋作のユニークな素顔を、松下村塾時代の師、仲間、奇兵隊結成でバックアップした豪商、あるいは愛人だった芸妓などの視点から、生き生きと捉え鮮やかに描き出した、著者得意の領域の魅力的な連作歴史小説集。若き英雄の素顔を、関係者の眼で描いた傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっと

9
前に読んだ高杉晋作の小説も古川薫(新潮文庫『高杉晋作-ある戦闘者の愛と死-』)だったな。本作は晋作と親交の深かった(?)5人の視点でその生涯を描いた連作短編集。攘夷志士としてなんかいろいろくすぶって煩悶していたころを松下村塾の客師・富永有隣と、英国公使館焼打ちの仲間の一人であった堀真五郎、晋作の名を広めた奇兵隊結成から功山寺挙兵までを勤王商人・白石正一郎と、初代内閣総理大臣・伊藤博文、晋作最後の大舞台・四境戦争を東行庵で尼となって晋作の菩提を弔う妾おうのに語らせている。なんにしても、早すぎた死だ。2015/02/10

出世八五郎

3
某歴史小説ガイドで紹介されてたので気張りヤフオクで落札。

ホームズ

2
高杉に関わった人たちの証言って設定で話が進む。なかなか良かったと思うけど、証言者がもっと他の人でもいいかな〜。2008/04/30

くろこげ

0
高杉の周りにいた人間の回想録という形で「高杉晋作」像を浮かび上がらせている。毛利家恩顧の臣として自分の出自に対して誇りを持ち、プライドが高い一方で繊細で、なかなか上手く立ち回れずに周囲から孤立したり……苛烈な印象を持たれがちな彼を別側面から描こうとしていると感じた。本作の高杉は世間一般の英雄「高杉晋作」ではなく、先の見えない混沌の時代で足掻く一人の若者ではないだろうか。

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