内容説明
「忙しい、忙しい」を連発して、いつも社内を右往左往。休みたいのに休むのが怖い「一生懸命サラリーマン」の森川昌。そんな彼の上司が殺された! そして変態殺人者と疑われた彼は、必死の推理で真犯人をあぶり出す。だが、後に残るは人間関係の気まずさと空虚な絶望。そして脱組織をめざした彼に、最後の悲劇が訪れる! 癒しと恐怖の三人称敬語体ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
26
殺人事件よりも当時のサラリーマンのリアルな感じを結果楽しんだ。『会社を休みましょう』キャンペーン、今だったらツイッターでその日のうちに話題になっちゃうだろうな、こういう広がり方は手紙ならでは。2018/10/25
そのぼん
4
まさかの結末でした。会社組織の中で生きていくサラリーマンもしがらみが沢山あって悩みなんかも多いんだろうな、と思いました。2012/01/25
ぴーちゃん
3
かなり前に読んだ本です。しかし、忘れられない本でもあります。ミステリで泣いてしまった初めての本です。読後十数年経ちました。また読んでみようかなと思います。
Ko
2
家族の為とか、何だかんだ理由をつけて働き過ぎる、その割には仕事を他の人に振れない要領が悪い事も働き過ぎの原因なので、会社にいいように使われているだけで、評価はそれほど高くない。 という主人公が奥さんにさえも、追い詰められた気持ちを伝えられず、その気持ちを小説にして吐き出そうとする悲しい話。 働き過ぎる心理描写とか、社内の軋轢とかはリアルで、小説内の登場人物が書いた小説というのは、まあまあ面白い。 娯楽小説というより、会社に囚われてる人への励ましの小説としてはいいと思う。2016/12/29
matsudaira type5
2
図書館から借りた本。ですます調で3人称主人公の柔らかい感じ。数年前、仕事って自分のためにしているんだよ、私がいなくても仕事は回るんだよ、と気づいてキャリアチェンジした私(笑)2009/12/27
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