内容説明
60年間、ともに暮らした夫・三浦朱門を看取って2年。実母、義父母、夫、家族4人の介護を終えた今、思うことは――。「介護」とどう向き合うか、貴重な経験をポジティブに描くエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめぴょん
3
まえがきからして曽野節全開。味わい深い言葉のオンパレードでした。愛情の基本は「共にいる」こと。施設にいると日々の生活が保証されるからぼけが進んで当たり前。自立した生活をできるだけ続けることが人間の基本であり、健康法。結婚は人生を知る一番無難な方法。ありすぎる自由の中では自由の甘さも胸にしみることはないのである。人は自分が手にしていないものの価値だけ理解する。子どもでも植物でも性質に合った環境においてやれば、問題なく育つ。ほんものの平和には、多分苦い涙と長い年月の苦悩が必ず要るのである。勉強不足の高齢者。 2019/11/23
べんべん
1
自分の手で食べる事、排泄する事、そして喋る事。老いた母に最後までできる事を減らして欲しくないと思った。遭遇するとは思えないが「凶器を持った犯人と向き合ったら、会話を続けるのがいい」という刑事さんの言葉は覚えておこう。2019/07/21
marsh
0
作家曽野綾子さんが夫(作家三浦朱門)実母、義父母を看取った経験を元にしたエッセイ。介護は厳しい現実に直面することが多いのですが、客観的に時にユーモアを交えて「介護」と向き合う姿勢、「老い」「病」「死」について語っています。 「夫の介護」の章で自立した生活こそ最高の健康法、「お客さま扱い」が認知症にさせるとしていますが、妻からの視点を肝に銘じなければと思いました。 2019/12/07
Akihiro Oosuga
0
途中まで2019/07/21




