内容説明
奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。【収録作】序文=バリー・N・マルツバーグ/「最後の決戦(ハルマゲドン)」/「いまだ終末にあらず」/「エタオイン・シュルドゥル」/「星ねずみ」/「最後の恐竜」/「新入り」/「天使ミミズ」/「帽子の手品」/「ギーゼンスタック一家」/「白昼の悪夢」/「パラドックスと恐竜」/「イヤリングの神」/収録作品解題=牧眞司/解説=鏡明
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
72
フレドリック・ブラウンは、わたしをミステリにもスリラーにも、ファンタジーにさえも導いてくれた作家。ひとことでいうと巧い。もう、大好きである。新訳シリーズでの傑作集かと思いきや、短編全集のその1だった。ということはこれからまだまだたっぷりと読めるわけだ。非常によろこばしい♪ まだシニカルさもブラックさも薄い初期の作品とはいえ『最終戦争』や『天使ミミズ』に顕著なプロットの巧みさと、あふれるウィットが素晴らしい。これから、アレもコレも新訳で読めるんだと身悶え。東京創元社さん、ほんまグッジョブ♪ ありがとう♪2019/08/06
ヘラジカ
47
フレドリック・ブラウンは自分のなかではミステリー作家のイメージ。唯一読んだことがあるのも『真っ白な嘘』のみ。しかし、あの短篇集のクオリティからしてSFも相当レベルが高いのではないかと期待に胸を弾ませていた。短篇全集というと文字通り全ての短篇が収録されるわけで、しかもそれが発表順ともなると出来にもバラつきが出る。最初の数篇は流石に今読んで面白いものではなかったが(ここは解説とは意見が異なるところ)、後半は尻上がりに良かった。熟成してくるのは後期だと想像すると次巻以降が待ち遠しい。2019/07/13
マッピー
27
高校生のころにそろえたフレドリック・ブラウンの本の数々。毎年毎年必ず再読したものだ。一度と言わず二度も三度も。何度も読んでいるから、ストーリーはもちろん分かっている。「そうそう、ここの展開がいいんだよね」とか「このオチ最高」なんて思いながら読んでいる。多分小さな子どもが何度も同じ絵本を読んで満足するのと同じ。で、今回もまた立派な装丁で、読みやすいサイズの文字のこの本を存分に楽しめたのですが…タイトルが一部変わっている。だけど、「ミミズ天使」は絶対「ミミズ天使」であって、「天使ミミズ」ではダメなんだ。絶対。2021/05/19
たまご
24
おしゃれなブラウンの短編集.アンソロジーで既読のものも入っていました.発表年代順に短編集が3冊編まれたようです. やっぱり「ミミズ天使」最高だなあ. さっきまちがえてKindle版に登録してしまったので,再度.2020/11/15
きっち
20
「最後の決戦」「いまだ終末にあらず」「エタイオン・シュルドゥル」「星ねずみ」「最後の恐竜」「新入り」「天使ミミズ」「帽子の手品」「ギーゼンスタック一家」「白昼の悪夢」「パラドックスと恐竜」「イヤリングの神」…の全12編収録。訳者のあとがきと鏡明の解説が付く。SFに夢中になった中学の頃を思い出す。あの頃は、フレドリック・ブラウンと星新一がわたしの神様だった。久しぶりに読むので、神様がヨボヨボになってるんじゃないかと少々不安だったが、大丈夫、神様健在だ。オチのほとんどを忘れていて、こっちがヨボヨボだった。2019/09/15
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