角川選書<br> 魔除けの民俗学 家・道具・災害の俗信

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角川選書
魔除けの民俗学 家・道具・災害の俗信

  • 著者名:常光徹【著者】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • KADOKAWA(2019/07発売)
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  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047036796

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内容説明

「異常豊漁は地震の前兆」「庭の南天は災いを避ける」――。わたしたちの身辺でとりざたされる俗信には、災厄の予兆を感知し、日々の不安を除く生活の知と技がこめられている。さりげない日常に息づいた、庶民の想像力と心のくせが凝縮した言い伝えといえるだろう。家屋敷、生活道具、自然災害にまつわる膨大な俗信資料を整理し、悪霊・境界・流言などについて、伝承の背後に広がる民俗世界とその意味をさぐる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミエル

26
調べたい事があって再読。項目ごとに読めるので辞典代わりになるのが良い。ちなみに今回調べたかったのは、キッチン用品、特に鍋底の煤の謂れについてだったのだけど、簡潔にまとめてあるのでWikiよりも有能。ネットの調べ物がスタンダードになった時代でも、書物の方がわかりやすい事もある。2025/01/31

ミエル

22
魔除けにフューチャーした民俗学本。住居、道具に纏わる様々なパーツ、様々な地域の慣習を紹介する形式。そのためまとまりが悪く雑多な印象は否めない。でも取っ掛りとしては良いのかも。祖父母の言ってたあの謎のタブーに関する文言ってなんの意味だったんだ?の答え探しにはなるかも。死人が生き返らないように刃物を置いたり箒を逆さにしたり、現代までちゃんと残ってる謎の風習の意味がわかるかも。2020/03/20

えびちり

6
積読本消化中。俗信、まじないが各地方ごとの特色を持って紹介されていて、おもしろい。禁忌が地方によって逆になっていたり、今まで見過ごしていた事柄も「ああそうか」と思い当たるまじないであることもあり、それを拾い上げるだけでもわくわくしました。語呂合わせというよりそれは親父ギャグでは…と少し遠い目になったりもして、興味深く読みました。現代まで残るにはそれなりの理由があるのですね。2023/07/05

じじちょん

6
俗信に焦点をあて、著者がこれまで発表したものに書き下ろしを付け加え、編集しなおした本。 家屋、植木、ザルや鍋など生活道具にまつわる「迷信」と言われるものがつぶさに収録されている。理由を問うと、予想される結末が簡単にあるだけ、というのはどの地方も似ているなと思った。ありえない事でも、当時はそれで筋が通っており、一定数は信じて伝承されていたんだな、と。 迷信に惑わされる状況を冷静に見る人もいた、という記述があり興味深かった。2019/12/09

たろーたん

5
人間というのは、ただのモノに様々な意味を付与する生き物なのだな、と読んで思った。屋根、縁側、床下と様々な意味を持たせる。屋根の上に像を乗せたりするし、屋根の上で烏が鳴くのは凶兆とするのは全国共通らしい。また縁側からのモノの出し入れをすることを嫌う所は多く、一生帰ってこれないや死霊との縁切りの機能を持たせられる。印象に残った魔除け道具は「箒」だ。履き出すや追い出すという意味があるらしく、出産のときに使ったり、死者に使ったりできるらしい。2023/01/21

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