文春e-book<br> スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

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スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち

  • 著者名:朱川湊人【著】
  • 価格 ¥1,629(本体¥1,481)
  • 文藝春秋(2019/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163910536

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内容説明

夜行の鉄仮面、瞬間移動する引ったくり、謎のチンドン屋――
なりゆきで探偵になったスズムが下町で起きた6つの怪事件に挑む!

不動産販売の営業マンだった黒葛原涼(つづらはら・すずむ)は、会社の倒産後、ひょんなことから東京の下町・町良(まちら)で、探偵事務所を開業する。
ハーバード大卒の美女ネジ子さんを相棒に、下町で起こる6つの怪事件の謎を解く。

第1話「都電の町と鉄仮面」
東京の下町・町良に移り住んだスズムはピカピカ光る鉄仮面が夜な夜な徘徊すると聞き……。

第2話「ネジ子さんが来た」
神出鬼没の連続引ったくり犯“カマイタチ”を捕まえてほしいという依頼を受ける。

第3話「セカイは知らんぷり」
公園で虐待されたノラ猫を助けたスズムが調べを進めると、意外にも犯人は……。

第4話「守り神は失踪中」
“信号揚げ”が名物、タツ子が営むてんぷら屋から大事な守り神が消えた。

第5話「スキマ男のレモン」
町のあちこちで空き缶と一緒に置かれたレモンが見つかった。それは怪しい暗号なのか?

第6話「まぼろし楽隊(ジンタ)」
正式につづはら探偵事務所を立ち上げたスズムは、いきなり謎の“怪人”から挑戦を受ける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

97
この装丁から昭和前期の話かと思ったら、現代版でした。作家の父親が実家を引き上げるのを機に知り合いでファンの男性のビルに大量の蔵書を預かってもらう事になり長男である涼が出向いたのを機に、務めていた会社が倒産、あれよあれよ言う間に蔵書と一緒に昭和めいた下町のビルに住むことになり、なぜか事件を持ち込まれ探偵もどきをする事になる、江戸川乱歩のオマージュでもあるがおどろおどろしてない下町情緒溢れる近所付き合いや小さな事件の解決だけど面白かったです、シリーズ化されそう。少年探偵団ちっくな装丁も読んでから見ると納得。2019/07/31

NADIA

91
推理作家の父親が70歳少し前に伊豆の自宅を処分して、高齢者住宅に入居することに。息子であるスズムは父親の膨大な蔵書を預けることとなった荒川区町良の雰囲気が大いに気に入り住むことに。町良はどことなく懐かしい昭和な雰囲気だけでなく、不思議な怪人たちが出没する町。家主の翁さんの強力な後押しもあり、探偵業の真似事を始めることとなる。江戸川乱歩の怪人二十面相のオマージュ作品であることは一目瞭然、しかも笑える面白さでどの一編も読後感がよく満足度は高い。ただ、あの人物(怪人二十面相)がその場にいたのかが分からない。2020/07/14

ままこ

91
なりゆきで探偵になることになった主人公と助手が怪事件に挑む。ノスタルジックな雰囲気を醸し出す下町が舞台。決め台詞ありのコミカルタッチでクスッと笑えるライトミステリ。謎もまだ残ってるし続編が出たら読みたいな。2019/09/15

fwhd8325

87
少年漫画雑誌には、このような小説が連載されていました。そして、私たちは物語の楽しさを覚えたのです。朱川さんらしい作品です。2019/09/28

yukision

77
まさかスズメは出てこないだろうけど、と思ったが、思った通りスズム君の探偵事務所の話。失業したスズムの所へ次々と事件が舞い込むが、出てくるキャラがどれも楽しい。現代の話だが、昭和と下町への愛情が伝わってくる。いくつかの謎は残ったままなので、続きが気になる。2021/08/20

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