内容説明
恋を知らない令嬢・アメリは、家族に押し付けられる形で冷酷な王太子に嫁ぐことに。絶対的な存在感を持つカイルに戸惑うアメリだが、次第に彼の優しい素顔に惹かれていく。一方で、アメリのウブな態度は知らずにカイルの独占欲を煽っていて…!? 「俺だけを見てろ」――とある事件をきっかけに、カイルが男の本王剥き出しの獣に豹変!? その熱量はアメリの身も心も虜にしていき…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
22
苦労してた同士幸せになって欲しい。2020/09/13
sweet""
11
KU。評判読み。伯爵の庶子ヒロインが身内に疎まれ、凶暴で嫁が来ないと噂の王太子に嫁がされてしまう…という始まり。父親に引き取られるまでガラス職人の母と愉しく真摯に、逞しく生きていたヒロインの良さが出ていて、人を寄せ付けないヒーローがゆっくりとほどけてくる様子が良い。色彩ガラスの描写が豊富で色の持つ意味や効果がたくさん出てきて眼の前が鮮やかになるようだったし、ヒロインと人々を繋いだり、ヒーローとヒロインを繋いだりと効果的で印象に残る使われた方も巧く感心。２年間のヒーローの献身は泣ける。愛情溢れた番外編も◯。2024/03/17
チョコろん
4
『冷酷な騎士団長が手放してくれません』の前日譚。---表紙買いなので絵師の違う本編は未読。色が主軸になる話なので、シリーズで絵師揃えたほうが良かったのでは。ヒロインのドレスは水色が適切な気がする。ヒーローは大半の場面で濃紺を着ていたような。ただ、そこを忠実にすると瞳の色も青系統で、寒々しい表紙になってしまう。二人とも明るくて暖かい人柄なので、表紙の配色がぴったり。作中で二人の着る色が二人の雰囲気と合っていないんだよな。カイルの人と関われない原因、アメリの地に足の着いた生き方、アレクとの交流の描写が魅力的。2019/07/15
にま
2
ヒロイン、アメリがとても良い子。そして、お相手のカイルは周りから疎まれて、置かれている境遇を諦めて育ち、頑なに心を閉ざしている。まっすぐなアメリの気持ちがカイルにだんだんと届くところが、もどかしくも微笑ましい。お話としては王道のハッピーエンド。『冷酷な騎士団長が手放してくれません』で主人公の愛読書として登場した“獅子王物語”の獅子王がカイルということで。前日譚として書かれているらしいけど、相変わらずの題名は何とかならないものかな？2021/02/19
