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内容説明
文章を書くのは正直しんどい。さまざまな約束ごとがうるさいし、自分の内面や教養までがもろに評価されかねないのは相当の重圧だ。……それでも、迷ったり悩んだりしながら、結果的に書けたときの歓びは格別である。なぜか? それは、文章を書くことが、とりもなおさず「自分」をつくることだから。旧来の窮屈な文章観を駆逐し、自分にしか書けないことを楽しみながら書くコツを手ほどきする革命的な文章読本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Phai
5
面白さや実用性としては残念ながら若干微妙な感じがしましたが、谷川俊太郎の「定義」、ローレンス・スターンの「トリストラム・シャンディ」、アンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」など、読んでみたい本をいくつか見つけられた点は良かったです。2016/12/09
shishi
3
[A]タイトルの与える商業的な印象の割りにしっかりした本。面白い文章が多く引用されているし、人称や形式や文章のはじまりを考察している点が良い。文章入門書、文章概論の本。さらっと読めて、なにか書いてみようかなって思えるところが良い。2012/04/27
いっち
2
文章を書くことによって「自分」を作る。楽しい一方で、書いた文章によって他人からいかようにも解釈されてしまうので怖い。よい文章とは、「自分にしか書けないことを、だれが読んでもわかるように書く」。だから「地獄としかいいようのない光景」「言葉にできないくらい」という形容はステレオタイプに侵蝕され、自分の表現になっていない。ステレオタイプを防ぐには、「文学的にあろうとしない」「名文を書こうとしない」「楽しんで書く」。「面白い文だということだけが信頼すべき現実」で純文学やミステリ、エッセイなどのジャンル分けは不毛。2018/06/15
孤独な読書人
1
文章を書くことのハードルが下がると思いました。2011/12/07
まつまつ
0
読了2016/01/01