内容説明
伊予道後で大成功を収めた遊女屋の主人が、書き記した秘伝の書『おさめかまいじょう』――この性愛指南書には、遊女の健康管理に始まり、男を籠絡する術、放縦な要求への対処法、どのように「天悦」に至らしめるかなど、あらゆる性のテクニックが網羅されている。当時の図版を掲載しながら、豊かで過激な性愛文化を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
53
秘伝とされた性技指南書の解説と、江戸のバイブレータ及び精力亢進剤事情。エロティックを通り越して凄まじい。哀しく描かれることの多い遊女の世界だが、ここでは如何に女体への負担少なくして顧客を満足させるかに終始しており逞しく映る。古川柳の奥深さに唸る。2023/04/07
鉄之助
19
「おさめかまいじょう」江戸時代の遊女のテクニック集。2018/05/14
剛腕伝説
12
江戸時代に遊女の性技指南書として書かれた『おさめかまいじょう』の内容を事細かに紹介している。新入り遊女の心得、性具を使いたがる男への対処法、口技の仕方、避妊の仕方、遅漏男への対処方法、肛交の仕方等々多岐にわたる内容。 こう見ると今も昔も男女の秘め事はそう変わらない。納得。2023/03/13
gtn
12
江戸時代の性のおおらかさに改めて驚く。おそらく世界一だろう。キリスト教の縛りがある欧米を凌駕していることは間違いない。日本の文化として誇っていい。2018/11/11
Yasuyuki Ohmiya
6
江戸時代に書かれた遊女の指南書というかマニュアルをもとに、その内容を解説しています。男根の扱い方、そして体位などが延々と続きます。原文+現代語訳そして挿し絵として春画もあり、分かりやすいです。 もともとがマニュアルなので、行為の仕方が淡々と書かれており、それが逆に恐ろしくもありました。 とは言え、男の性そして女の性を鋭く観察(実践や経験も)して記述されています。 江戸時代も現代も、性に対する興味と欲望は変わらないんですね。2018/05/04