内容説明
あの日、あの時、溢れた涙を、僕らはずっと忘れない――。
変化し続けるロックバンドSID(シド)の、
結成から15年間の軌跡と、未来へ続く物語。
メンバーそれぞれが、これまで決して語らなかった「秘密」を
全てありのままに綴った、待望の初エッセイ!
【構成】
第一章 息吹(ゆうや)
シドはメジャーデビューしなければいけなかった。四人にとって「最後のバンド」であるべきだったからだ。僕らはそのぐらいシドに賭けていた。
第二章 焦燥(Shinji)
東京ドームでライブをやるバンドの、アラサーのギタリストが、街のギター教室でレッスンを受けているなんて、いったい誰が想像できるだろう。
第三章 夜明け(マオ)
神様か何か知らないけど、なんでこんなに俺をいじめるんだろう。
第四章 絆(明希)
出口のない苦しみから抜け出すために、僕は無我夢中で戦っていた。自分自身と。そして、あろうことか、大切な仲間たちとも
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チワ
9
シドが本出してるなんて全然知らなくてびっくりした。バンドの歴史やメンバーの想いなどが知れてとても良い一冊。 正直マオくらいしか興味なかったけど他のメンバー3人が曲作ってるって知ってがぜん好きになった。いい作品を作るって大変なんだなあと思う。2020/07/05
夏帆
6
発売日に買ったのに読む勇気がなくて、気付けばこんなに時間が経ってしまいました。マオさんの新しい本が発売になったので、それを読む前に読もうと決めて読みました。元々、黒執事が好きでアニメを見て、OPのイントロのギターの音から心を奪われ、その後観たご本人達のライブの華やかさに目を奪われ、気付けば人生の半分近くをシドと過ごして来ました。好きになって数年は狂ったようにシドばかり聴き、精神的にどん底まで落ち込んでいた10代の私をギリギリのところで踏み留まらせてくれました。元気が出るような曲は少ない(失恋の曲が多い)2021/05/15
柚葵
5
大大大好きなシドのエッセイ。これまで部分的に知ってた結成当時の話とか、楽曲コンペの話とか、充電期間の話が綴られており、焦りや喜びといった一つ一つの思いがとても人間じみていて、なんてステキなバンドなんだろうって感じました。2019/07/18
Very12341
4
10代の多感な時期をビシュアル系と共に過ごしてきたので、売れているシドの存在はもちろん知ってたし、当時はライブには行ってなかったけど友達がシド好きでCD焼いてくれて曲は好きでよく聞いていた。20代になってからビシュアル系から離れてもシドはよく聞いていて、恋愛で上手くいかないときはそれはそれはお世話になった。まさかこんな苦労と努力があったなんて知らなかった。本当に個が強い素敵なメンバーが集まったバンドなんだなって思った。人生最後のバンドにすると4人が揃って言う。そして15年以上活動、素晴らしいよね2019/07/16
しょ
3
10年前から大好きな、シドの初エッセイ。 心して読みました。 シドがずっと好きな人、昔好きだった人、最近好きになった人、音楽やバンドが好きな人、何かを頑張っている人……たくさんの人に手に取ってほしいなぁ。2019/08/02