内容説明
自伝より自伝的。
語らなかった男が、語ってきたこと。
ノーベル文学賞受賞スピーチをふくむ、
全年代の重要な発言を、時代背景の解説&ボブ・ディラン語録とともに収録。
20世紀の最重要ミュージシャンにして、
現代アメリカが生んだ、最も偉大な詩人の軌跡を1冊に。
セルフプロモーションの天才? 嘘つき? ビジネスマン?
時代の寵児? 公民権運動や反戦運動の若きリーダー?
解説:萩原健太
放送されなかったラジオインタヴュー、
あのノーラ・エフロンによる今となっては掲載誌不明のインタヴュー、
ナット・ヘントフによるプレイボーイ誌インタヴュー、ポール・ゾロによる創作術インタヴュー、
マリー・トラヴァース(ピーター・ポール&マリー)、マイケル・ギルモアによるインタヴューなど、
ファンならずとも読んでおきたい、決定版45万字ディランの言葉。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Copper Kettle
1
発売と同時に買ったのに、GWでようやく手に取った。デビュー前のイジー・ヤングがボブとのやり取りを記録したノートから、ノーベル文学賞晩餐会で代読されたスピーチまでの33話収録。 どれも興味深いけど、2000年代のインタビューの方が読み応えはあるね。 ところで本書には「しおり」がなかったため先日読了した岩波文庫の小説に挟まっていた「しおり」を使っていたのですが、そこには広辞苑の宣伝文句『ことばは、自由だ。』の文字が書かれていて、本書の主人公にも、その言葉はふさわしいと思いながら読んでいました。2020/05/17