THE ONE DEVICE ザ・ワン・デバイスーiPhoneという奇跡の“生態系”はいかに誕生したか

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THE ONE DEVICE ザ・ワン・デバイスーiPhoneという奇跡の“生態系”はいかに誕生したか

  • ISBN:9784478104392

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内容説明

iPhone を創ったのはスティーブ・ジョブズだと誰もが思っている。だが、ジョブズの役割は壮大な物語のほんの一部にすぎない。この驚くべき多数の発明の集合体は、いかにして実現したのか? 鉱山での原料調達から過酷な製造現場まで、何が起きていたのか? 世紀の発明 iPhoneの生態系を解体し、真実に迫る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

43
iPhoneに関するすべてがつまったノンフィクション開発秘話。一般的に「iPhone=スティーブジョブズ」だが、それ以外にも多くの人々や組織が関わっている。本書は、iPhoneの部品を原材料まで遡って、鉱山労働者、中国深圳を中心とする何十万もの工場労働者、Apple社の社員までさまざまな人々の取材インタビューを通してiPhoneを丸裸にする。中国の深圳とブラックマーケットの話は現代中国の陰陽の両方を見ているようで非常に勉強になった。400ページ超とかなり長いが、iPhone好きにはたまらない内容。2019/08/15

ケニオミ

8
スマホは使わないことにしています。一旦スマホを手にすると、それを常時携帯し、暇を無理につくって、それを眺める自分が目に見えるからです。その、自分か使うことのないデバイスがどのように開発され、どのように製造されているかを知るのも一興あるかなと思い、読むことにしました。本書で印象に残ったのは、ジョブス氏の独裁者ぶり、iPhoneにまつわる秘密主義、そして、初代iPhone開発プロジェクトに関わった人が指摘するそのマイナス面ですかね。便利さゆえに知らずに自分の魂を売り渡してしますデバイス。ちょっと怖いです。2019/10/22

tetsubun1000mg

6
以前スティーブ・ジョブズの自伝を読んでいたので、周辺の技術者たちを取材して開発の過程を明らかにしたことは価値が有ると思います。 アップルのiphone開発には、当時の最先端の技術と、沢山の技術者のアイデアの積み重ねがあっての事が良く分かった。 アップル信者が多い理由も理解できる。2019/08/24

itcomet

3
資本主義が生まれて以来、最も売れた製品。世界中の誰もに欲しいと思わせた「iPhone」の誕生について、これ以上ないほどに調べ尽くし、事細かに記された本書。Appleの片隅のチームがはじめたこの計画は、今では世界中の企業を巻き込んで、今では巨大な経済圏となっている。リチウムやスズの原産地での労働環境や、中国の組み立て工場での現状など、徹底的に取材がなされているおかげで、「モノづくり」そのものに対しての理解が深まったように思う。2024/03/01

コンタミ

2
ブログで紹介されていて。私自身もApple製品ファンなので大変面白く読めた。著者は米ジャーナリスト。iPhoneの開発ストーリー本は数多くあるが、本書は機能ごとに丁寧にフォーカスされており、背景技術の解説も詳しい。天才の単独発明などは神話で、歴史の中の人々の技術発展の積み重ねの結果であることが強調されている。あと社内政治とか過剰な秘密主義の話とか。加えて、本書は原材料の採掘現場(南米)、組立現場(深圳)、廃棄現場(中国)での取材も記録されているのが良い。まさにiPhoneを丸ごと知れる本。ファンなら必読。2023/08/18

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