太平洋戦争の新常識

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太平洋戦争の新常識

  • 著者名:歴史街道編集部
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2019/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569842967

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内容説明

あの戦争はいったい何だったのか――。昭和、平成を経て、令和を迎えた日本。時代の節目とともに歴史に関する記憶が薄れてしまい、先の戦争について「日本が愚かな戦いを行なった」という認識しか残らないとすれば、大きな不幸である。三国同盟、日米開戦、ミッドウェー海戦、キスカ島撤退、終戦の聖断、占守島の戦い、東京裁判……。新時代のいまこそ思い込みや通説の誤りを排して歴史を振り返り、「太平洋戦争の新常識」を探るべきではないか。豪華執筆者による選び抜かれた論考を掲載。日本の近現代史に新たな視座を提供する。 【目次より】●第一章 日米両国は五十年間、戦端を開かなかった――中西輝政 ●第二章 情報を精査したうえで、開戦は決定された――牧野邦昭 ●第三章 三国同盟は「ある時点」まで日米交渉を有利に導いた――井上寿一 ●第四章 日中戦争が日米戦争の原因ではなかった――渡辺惣樹 ●第五章 戦艦大和は「時代遅れ」でも「無用の長物」でもない――戸高一成 ●第六章 ここで戦艦大和を投入すれば戦局は違った――平間洋一 ●第七章 零戦の性能は「設計の妙」がもたらした――戸高一成 ●第八章 ミッドウェー海戦時、日本の戦力は優位にあったのか――森史朗 ●第九章 「キスカ島撤退の奇跡」を導いたものは何か――早坂隆 ●第十章 「ヤルタ密約」をつかんだ日本の軍人がいた――岡部伸 ●第十一章 「終戦後」に始まった占守島と樺太の戦いとは何だったのか――早坂隆 ●第十二章 「終戦の聖断」が八月十四日に下された実相――古川隆久 ●第十三章 東京裁判で重光葵がA級戦犯にされた理由――中西輝政 ●第十四章 国を想い、凛として散ったBC級戦犯たちの戦い――福冨健一 ●第十五章 フランス代表判事は東京裁判で「反対」判決を出した――大岡優一郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

10
本年7月のPHP新書新刊。同社刊行の月刊誌『歴史街道』掲載のテキストを纏めたもの。同編集部編。15章夫々の著者は…学習院学長からよく判らんテレビ屋まで幅広く、内容も玉石混淆というべきだろう。プロスペクト理論という行動経済学のモデルで太平洋戦争前の“ジリ貧”と“ドカ貧”を考察する話が最も新鮮だったかな。ジリ貧は確実に貧しくなるが、ドカ貧はそれを免れる可能性もある。貧しさの度合いはジリの方がかなりマシとしても、大抵ドカが選ばれる(実験では92%)、ある意味必然。なんてね、書いてるのは若い経済学者、中々面白い。2019/09/26

かずくん

5
今年も8月15日を迎えてちょっと一般的見解と違った本を読む。たしかに太平洋戦争終了の条約に署名した重光葵氏が戦争犯罪人というのはおかしいし、太平洋戦争やむなしと多くの人が思った背景もあろう。歴史は勝者の説明なのだろうか?2019/08/22

ワンモアニードユー

5
短い文章を集めたものなので、読みやすいのは読みやすいですし、アンリ・ベルナールや木村昌福、樋口季一郎に焦点をあてた掌編があったのは興味深く読めましたし、さすが歴史街道と思いました。2019/07/17

オールド・ボリシェビク

4
雑誌「歴史街道」掲載の論考15を収録している。「東京裁判史観」へのアンチテーゼ的な論考、「常識」と思いこまされていることへの異議申し立ての試みである。一編あたり十数ページとで読みやすいのだが、その分、内容が薄いものも散見する。重光葵の再評価などに少しく新味はあったが、どうも陰謀史観めいたものもあって、「新常識」といえるかどうか。日米戦争は、何とかアメリカを参戦させたがった英国の思惑が絡み、ナチスドイツは早期停戦を願っていたというような論理に至っては唖然とせざるを得ないけどなあ。2025/06/12

くらーく

2
結果が変わる訳では無いけどね。一応、日本は戦後に戦争調査および史実調査をしているし。 本書で挙げられている事例も、常識になると良いけどね。団塊世代が鬼籍に入って、批判するだけのマスコミが無くなったらと思うけど、その頃には戦前になっているかもなあ。 失敗から学ぶのも大切だけど、成功(素晴らしい人格)からも学んで欲しいよね。人を落として自分を高めるのではなく、高い人を目指して自分を高めるような、そんな人間になりたいわな。そんな参考にしたい軍人が多々いますわ、本書には。2024/01/06

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