中国最凶の呪い 蠱毒

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中国最凶の呪い 蠱毒

  • 著者名:村上文崇【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 彩図社(2019/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784801302426

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内容説明

呪殺。それは人を呪い殺す呪術の奥義である。そして、蠱毒は人の命を奪う呪術、呪殺の手段の中で、最凶の邪法として畏怖されているのだ。蠱が恐れられているのは単に人の命を奪うからではない。蠱は人を病の苦しみに沈めるのだ。
蠱の呪力に憑かれた人は、何か月も、何年も、病の苦しみに苛まれ、絶望の果てに命を落とすのである。毒針、粘液、強靭な牙、獰猛な食欲を持つおびただしい数の毒虫、爬虫類、小動物を狭い容器に閉じ込め、互いに殺し合い、食い合いをさせる。やがて一匹だけが生き残る。それが蠱だ。
もちろん、このイメージは誤りではない。しかし、蠱を作ることは蠱術の一部であって、全体ではない。蠱はどのような姿をしているのか、蠱をどのように利用するのか。それだけでも、大きな謎である。
しかし、それだけではない。中国史に詳しい人なら、隋代の中国社会を騒がせた猫鬼をご存知だろう。猫は死ぬと鬼になる。その鬼が猫鬼である。蠱師に操られる猫鬼は猫蠱とも呼ばれる。蠱師が操るのは虫から作られる蠱だけではない。毒虫に殺し合いをさせることは、蠱術の必須の要素ではないのである。
古代から現代まで脈々と受け継がれて来た蠱術の謎に肉薄し、知られざる蠱術の謎を白日の下に晒す。それが本書の目的である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トリオネア

32
こういった術のかけ方もあるのかと、日本との違いもあって勉強になる。中国共産党は呪術を否定しているけど、死体が歩くことはあるとしているのは?で面白い。日本では犬神が妖怪に居るが、中国では猫鬼(びょうき)。茶碗を叩くと餓鬼が寄ってくるというのは日本でもいわれるが、蟲や鬼の使役でもあったのか。2019/12/15

アカツキ

11
中国の蠱毒について書いた本。最終章は日本の蠱毒について。蠱の種類、診断、解毒など解説が豊富で、よくまとめられて読みやすい。2025/06/24

tsuneki526

7
蠱毒について初心者にもわかりやすい解説書。歴史書を読んでいると中国にしろヨーロッパにしろ暗殺の一手法としての毒殺が盛んであったことがわかるし、現在でも毒殺はそれほど珍しくないがそれが蠱毒となると、何やら呪術めいた妖しさが漂う。中国にはまだまだ知られていない面がたくさんあるんだなと実感させられる本である。2018/03/02

zhiyang

5
蠱毒について史料や現地での情報をこれだけ収集知った本ってほかにあるのだろうか?出典が明示されていない情報も多いのは気になるが、古典籍を読み込んでいるようではあるので、結構信用はできるかなと思う。流石に医者として蠱毒は呪術としか言いようがないと言いながらも、ある意味実効性がある前提で話を進めているのはちょっと面白い。ただ、情報をこれだけ集めたのなら、分析をもう一歩踏み込んでほしかった。著者が提示する蠱毒の中には製造法が呪術というより単なる毒薬としか思えないのがあるが、両者が混同されているのではないか。2017/11/10

チィ★

4
中国ドラマを観た時に、蠱毒が出てきたので興味があった。歴史上の人物、事件も絡めつつ、専門的な話でもあるのに、わかりやすくて面白かった!虫は嫌いだし、グロテスクなところもあるけど、、、。現代にもまだ存在しているみたいだし、術的にゲームとか映画などにも似たようなものもあるから、これが元なのかなぁと思ったり。とても興味深い。2019/02/15

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