講談社+α文庫<br> 野村證券第2事業法人部

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講談社+α文庫
野村證券第2事業法人部

  • 著者名:横尾宣政【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2019/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065168738

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内容説明

「人質司法の生贄」、過去最長2年8ヵ月勾留バブル期の野村證券で最も稼ぎ、オリンパス事件の容疑で実刑判決を受けた男が、検察のデタラメなシナリオを、怒りの完全論破!著者が退職する1998年までの20年間、野村證券は金融国際化とバブル経済に湧き、トヨタを上回る約5000億円もの経常利益を叩き出す日本一儲けた会社だった。その激動の時代にトップセールスマンとして多額の手数料収入を稼いだ著者は、しかしその後オリンパス巨額粉飾事件の「指南役」とされて逮捕・起訴。根も葉もない容疑を一貫して認めず、過去最長となる2年8ヵ月もの間、東京拘置所に勾留されることになった。カルロス・ゴーン事件で世界から非難の声が上がった悪しき「人質司法」の生贄となったのだ。著者は拘置所に事件関連資料を取り寄せて徹底的に読み解き、検察が作り裁判所が追認したデタラメなシナリオを完全論破、事件の真相を独力で明らかにした。【目次】第1章 ノルマとの闘い第2章 「コミッション亡者」と呼ばれて第3章 「主幹事」を奪え第4章 ブラックマンデーと損失補填問題第5章 大タブチ、小タブチ――「ノムラ」な人々第6章 やりすぎる男第7章 さらば、野村證券第8章 オリンパス会長の要請第9章 オリンパス事件の真相第10章 人質司法の生贄第11章 司法ムラの掟

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

37
日本では先進国で当たり前の権利である「弁護人の同席」が認められず、否認事件では長期間勾留する人質司法になっている。これは国際的に批判され、カルロス・ゴーン氏も批判した。しかし、日本政府は居直っている。2023/01/10

おさむ

31
オリンパスの粉飾決算事件で指南役とされて実刑判決を受けて収監された筆者の手記。前半の野村證券マン時代のぶいぶい言わせていた頃の昔話が面白い。ブラック企業丸出しの社風に文句を垂れながらも、日に日に染まっていく。色々なトラブル案件の火消し役として重宝される。有力者に気に入られて出世していく生き方を意外と本人も楽しんでいたのではないか。後半はオリンパス事件での自らの無罪の主張が大半だが、前半でこれだけカネの亡者ぶりを見せられると、いくら検察を批判しても説得力はない。話も専門的過ぎてついていけない。2019/08/20

ゲオルギオ・ハーン

21
主なテーマとしては著者が逮捕された『オリンパス損失隠し事件』での自身の冤罪と司法への批判を書いたもの。著者が聖人のような人物であれば同情もできるが、前半の野村證券時代の話を読んでいるとこの人の主張をどこまで信じるべきかと疑念が出てくる。というのも、いくらコンプライアンスが緩い時代だったとはいえ、利益を出すためには株価操作まがいのことを手段を選ばず行い(社内の記者たちがよく通るところに資料をわざと落とすなど)、社内決裁を待たずに多額の金を動かしたりと独断専行が目立つ2021/07/17

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

7
「魑魅魍魎同士の潰し合い」という印象。 バブル崩壊までの証券業界の実態はと言えば、常にグレーゾーンを突き進む清廉とも潔白ともいえない人たちが世間をだまし続けた、というところか。どうにも、危なっかしいと判っていたのに、どうして独立してまで付き合い続けたのか。。。 オリンパス事件では、貧乏くじを引いた一人だが、あまり同情する気にはなれなかった。自分は悪くない、周りが!!と言い募るが、どうにも信憑性を欠いているように感じるからだが、どうしても、事件に関しては、言い訳を言っているようにしか読めなかった。2019/08/15

りょー

0
前半の野村證券勤務時の話が圧巻だった。2021/07/31

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