講談社文庫<br> 青春漂流

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講談社文庫
青春漂流

  • 著者名:立花隆【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 講談社(2019/07発売)
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  • ISBN:9784061842236

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内容説明

一度は挫折し、方向転換した若者たち。その大胆な選択が成功だったかどうかを、語ることはまだ出来ない。何しろ彼らは、迷いや惑いの青春の真っただ中にいるのだから。自らも不安や悩みの放浪の旅から、自己確立をしたという著者は、職業も種々な11人の若者たちと、夜を徹して語り合う。鮮烈な人間ドキュメント。……あらゆる失敗の可能性を見すえつつ、大胆に生きた人こそ、よく青春を生きたと、言うべきだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

60
「青春というのは、それが過ぎ去った時に初めて気付くもので、青春であるかどうか考えるゆとりもなく、精一杯生きることに熱中しているうちに、青春は過ぎ去ってしまう。いつからいつまでが青春期などと、青春に時間的に定義できるとのではない。自分の生き方を模索している間が青春。迷いと惑いが青春の特徴であり特権でもある。それだけに、恥も多く、失敗も多い。恥なしの青春、失敗なしの青春など、青春の名に値しない。自分に忠実に、しかも大胆に生きようと思うほど、恥も失敗もより多くなる。人生における最大の悔根は自分が生きたいように」2020/04/04

アマニョッキ

51
最近お知り合いになった「元全国8位のバリスタ、現化粧品会社勤務」という爽やか男子にいただいた本。彼の愛読書だということで、至るところに傍線が引いてある。「僕はもう読みすぎて内容がほぼ頭に入っているので差し上げますよ!」なんてさらりと言えるところがかっこいいじゃないか。かなり古い作品だが、この本はきっとたくさんの夢を追う若者のお守りになってきたことだろうと思う。とにかく自分を信じて漂流し続ける若者達の熱いお話。精肉職人さんと鷹匠の章が好み。あと田崎真也の若い頃の写真も好み。2019/08/01

団塊シニア

35
大学進学をあきらめ猿まわし復活に自分の人生を賭けた村崎太郎のドキュメントが心に響く、壮絶な猿との闘いの日々がが綴られてます。2013/05/07

タルシル📖ヨムノスキー

26
今から約40年くらい前、雑誌「スコラ」に連載された記事を書籍化したもの。合計11人の個性的な若者たちの仕事を通して、青春とは、働くとは、生きるとは何かを読者に問いかけるドキュメンタリー。登場する11人全てが何かしらの挫折を経験し、そこから一心不乱に這い上がる姿は鬼気迫る勢い。特に猿回し調教師の村崎太郎師が猿とまさに格闘する話はとにかく壮絶。著者はプロローグで「青春とは生き方を模索している時期」と記している。…だとすると私もまだまだ青春真っ只中か?それはそれで恥ずかしすぎる。就職活動中の学生さんにオススメ。2022/10/05

アナクマ

24
(p.8)精神だけが老化した青年とは、実は、あらゆる失敗の可能性を前にして足がすくんでしまった青年のことである。◉(p.12)ほんとうの人生論は語るべき対象というよりは、実践すべき対象なのだ。2021/07/15

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