内容説明
世の不幸な妻たちの味方だった縁切り寺・東慶寺、花の面影を伝える、紫式部の邸宅跡・廬山寺、幕府を守るためには我が子をも処断した薄幸の母・北条政子が鎮もる寿福寺、周を亡ぼして日本に乗りこんで来た・玉藻ノ前(たまものまえ)因縁の真如堂……。多くの女性たちが縁を求め、心の救済を願った名刹を訪ねる、好個の歴史読物。心の救いを願う女性たちの祈りがつくりあげた名刹、史上に名高い女たちとゆかりの古寺の物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬらりひょん
8
第6刷まであってかなり売れた本のようですが、古いからか感想が少ないですね。雑誌に連載されたエッセイのようです。京都、奈良、鎌倉などの古寺をめぐって、寺やゆかりのある女性の歴史的背景を紹介。深い内容も、読者代表Kさんとの対話や上品な文章でとてもわかりやすくなっています。特に京都の金蔵寺のお玉さんのサクセスストーリーはすごい。八百屋の娘から、あれよあれよという間に5代将軍綱吉の母になってしまった。綱吉が犬公方になるには、お玉さんの影響もあったんでしょうね。2013/11/03
Melody_Nelson
4
それぞれ、女性にまつわるお寺という視点が面白い。本書で紹介されている幾つかの寺社には詣でたことはあるが、これを読むと再び行きたくなる。知らなかったお寺でも、新たな知識を得て興味を持ち、行きたくなってしまった。著者の考察は的確だし、歴史の説明も簡潔で気持ち良い。この本を携えて、お寺巡りをしたいなぁ。2018/02/07
ぱらっぱ
2
古寺巡礼の本は多くでまわっていますが、この本の良さは古寺にゆかりの女人のエピソードを交えて書いてあるところです。文章も落ち着いていてよい読後感です。2010/06/18
あおちゃ
1
図書館にあったので借りてきた。 鎌倉、滋賀、京都、奈良の女性にまつわるお寺をそのエピソードと共に巡る。 半分は訪れたことのあるところがあり、その風景を思い出しながら読み、また行ったことのないお寺はグーグルマップを駆使して場所を把握しながら読んだ。 まるで著者と読者代表のKさんと共に巡っているような気持ちになってくる。 この著者と共にお寺を巡れたらとても有意義な旅になるなぁと思った。 2020/12/17
半べえ (やればできる子)
0
★★★★2011/02/10
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