講談社+α新書<br> ファーウェイと米中5G戦争

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講談社+α新書
ファーウェイと米中5G戦争

  • 著者名:近藤大介【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2019/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065169162

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内容説明

なぜトランプ政権は、中国・ファーウェイを執拗に叩くのか?そこには5G時代のハイテク技術覇権を米中どちらが握るかという戦いがある。目前に迫った5G時代。いままでの4Gよりも圧倒的な超高速、大容量、低遅延、多接続を実現する5Gの出現は、社会の姿を大きく変える。その5Gで現在トップを走っている企業が、中国・ファーウェイ。このままでは現在優位に立っている技術覇権の座を中国に奪われることに強い危機感を覚えたトランプ政権内の「軍事強硬派」が仕掛けたのが、ファーウェイ叩きの真相だ。日本も無関係ではいられない今後の世界経済の趨勢を握る米中ハイテク戦争の行方とは。ファーウェイ本社への直撃取材、米中の間で揺れる欧州の動向、世界半導体製造の命運を握る台湾の動向を含め、問題の核心を徹底検証する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

91
政治に関しては筆者は米中のどちらにも肩入れしないというスタイル。「ファーウェイはファーウェイであり中国政府の道具ではない」という印象が残った。ファーウェイの任正非CEOは中国政府と商売以外では距離を取りたがっている。むしろ色メガネをかけて読んでしまうのは自分の方だった。中国大陸に住み、かつ政治に関わりのないほとんどの人は任CEOの考え方を支持するのではないか。包丁のようなローテク製品でも使う人間によっては調理をする道具にもなるし、人を傷つける道具にもなる。たとえで話をするとそんなところか。2020/08/23

ミライ

37
第5世代移動通信システムである「5G」を巡るアメリカと中国の対立について徹底検証した一冊。「5G」に関しては、現在のところ中国のファーウェイが世界を牽引するといわれていたが、2019年5月にアメリカのトランプ大統領がファーウェイの規制を発表、これによりアメリカVS中国のハイテク冷戦が深刻に。本書ではファーウェイという会社の全貌から、アメリカがファーウェイを規制した思惑、EUを巡るアメリカ中国の攻防まで、世界の政治・経済的観点から「5G」について語られる。「5G」については日本は若干置いてけぼり感あるかな。2019/11/20

kawa

31
ファーウエイ・米中の通信戦を知るガイダンスとしては有益。結局、覇道の争いで、どちらに正義があるかという問題ではない。中国若手技術者の10、20年すれば「個人データも個人の行動も外部に捉えられ、この地球上からプライバシーという言葉は死語になる」の言。その意味で中国は世界最先端。中国国民はこのことにどう対応するのだろうか?大いなる実験場に注目だ。筆者は長年の中国ウオッチャー。そのせいか、ファーウエイ・中国の提灯持ち的筆致が気になる。アメリカ側の意見事情も取材したうえでの言説だとさらに説得力が増しただろう。2020/03/18

しーふぉ

20
著者が実際にファーウェイの本社に行った辺りが面白かった。創業者は哲学的で質素、顔を出したがらず、一般の社員食堂に行くことがあるなど好印象です。アメリカが情報を盗み見るのか、中国が盗み見るのか、どっちが良いのかの違いだけみたいなことをフランスの人が言っていた。そういう一面はあるようです。2020/10/24

竹内靖

13
著者近藤大介は中国ウオッチャー歴30年というだけあってやや中国よりの感はあるが、未来予想図としては21世紀以降の世界は中華が支配するだろうという世界観が常識的だろう。それが今まで米国が担ってきた4Gの世界から5G、6Gの世界が中国が先行していくことについて米国は許せないのだろう。今後日本企業は中国企業の下請けとして生きていくのか、米国の隷属を続けていくのか?ちっゃくてもいい存在感のある技術大国を目指してほしい。!2019/10/15

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