講談社選書メチエ<br> 解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

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講談社選書メチエ
解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

  • 著者名:橋本努【著】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 特価 ¥1,424(本体¥1,295)
  • 講談社(2019/07発売)
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  • ISBN:9784065165928

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内容説明

これならわかる!『プロ倫』はなにを解き明かしたのか? いま受け取るべきメッセージはなにか?超難解書の全体像と核心が明快にわかる、驚異の解説書が登場。これが、ウェーバーの言いたかったことだ!《冒頭10頁強で、ウェーバーってどんな人&『プロ倫』のあらすじが、ざっくりわかる!》《基礎知識から ライバル ゾンバルトやマルクス主義とのわかりやすい対比まで、たのしくわかるコラム満載!》『プロ倫』は「プロテスタンティズムと資本主義の発展の関係」を論証したとされるが、本当にその試みは成功していたのだろうか? いまなお読み解くべき意義があるのだろうか? そんな素朴かつ核心的な問いをスタート地点にして、ウェーバーの論考のエッセンスを、クリアーで平明な文章で徹底解説。宗教改革によって勃興したプロティスタンティズムは、「天職」という概念や、神が誰を救うか/救わないかをすでに決めているという「二重予定説」なる教説を生み出した。快楽を排しひたむきに貨幣獲得に生きがいを見いだすような精神が生まれ、資本主義社会が発展していくが、しかし資本主義が爛熟すると崇高な精神が失われてしまう――ここに、ウェーバーの問題意識の核心があった。そして、その問いと思考は、現代における新保守主義という思想と響き合うものだった。市場経済の発達が加速度を増し、その行く末を誰も見通すことができなくなりつつあるいまこそ、近代とは、資本主義とはなにかを正面から考えた『プロ倫』のエッセンスを読もう!【本書の内容】序章 ウェーバーってどんな人?第1章 「問題」はどこにあるのか?第2章 資本主義の精神とはなにか?第3章 「天職」の概念が生まれた第4章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -1-第5章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -2-第6章 天職倫理と資本主義第7章 現代社会で生きる術を考える補論

目次

序章 ウェーバーってどんな人?
第1章 「問題」はどこにあるのか?
第2章 資本主義の精神とはなにか?
第3章 「天職」の概念が生まれた
第4章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -1-
第5章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -2-
第6章 天職倫理と資本主義
第7章 現代社会で生きる術を考える
補論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takam

16
「プロ倫」を読む前にウェーバーの「世界宗教の経済倫理」で挫折しているため、本書を手に取った。本書の要旨はいくつかあるウェーバーの解説書と同様で、分かりやすい。プロ倫を読むにあたり前提知識を与えてくれるという点では本書の存在はありがたく感じる。ウェーバーの考えは今では時代遅れの感じもあるが、働くということを分からずに働いている現代人にとってもっと読まれても良いのではと思う。次はウェーバーの原著にチャレンジしたい。2019/12/08

Miya

9
『プロ倫』の解説本。当時の歴史背景を知らずとも、古典を読み解くことができたので非常にありがたい一冊。原著にも目を通さねば。 「禁欲的プロテスタンティズムの天職倫理」と「資本主義の精神」がほぼ同一であることは理解したが、プロテスタントがほぼ広まっていない日本において、「資本主義の精神」の興隆を助けたものはなんだったのだろうか。 また、日本人は一見禁欲的であるが、「資本主義の精神」は基盤となる「禁欲的プロテスタンティズムの天職倫理」を内包して運ばれてきたのだろうか。 この二つが疑問として残った。2020/06/30

とび

5
独社会学者ウェーバーの代表作「プロ倫」の解読書。プロ倫の要約は以下の通りである。プロ倫の舞台は、プロテスタンティズムが勃興した16世紀以降の西洋社会。ウェーバーは、快楽主義を排してひたむきに貨幣を獲得し、獲得した全ての貨幣を全て投資に回すという「資本主義の精神(資本増殖の心性)」というのは信仰深いプロテスタントたちの禁欲生活から生まれたと主張した(決して貪欲さや金銭欲からではない)。その因果関係関係を、ルターの「天職概念」、二重予定説、信団の形成、バクスターの天職倫理などの観点から多角的に解説した。2021/04/19

ぶっだにあ

3
難解なプロ論の解説書として本書を開いた身としては、もっと上手く纏めてほしいなというのが正直な感想。 著者の書きたいことが前面に出ており、分かりやすさが損なわれていると感じた。またプロ論を超えての著者の考えが結構溢れている。2024/10/01

Yakmy

3
禁欲的プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神の結びつき。合理的な生活への意識が、それぞれの富の蓄積を生み出したという論理がスッキリと理解できた気がする。書かれた時代背景は「西洋の没落」の時代だったという。何となく、現代の相似してる気がする。発展しつくた資本主義の行末を見定めるために立ち返る書か。2019/12/24

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