講談社学術文庫<br> 戦国時代

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講談社学術文庫
戦国時代

  • 著者名:永原慶二【著】/本郷和人【解説】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 講談社(2019/07発売)
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  • ISBN:9784065165522

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内容説明

大名はいかに戦ったか。民衆はいかに生き抜いたか。日本はいかに変容したか。戦後日本史学の巨人が、戦国時代というものの全体像を描き出した決定的論考。戦国大名たちはいかに統治し戦ったか。人々はいかにして戦乱の時代を生きたか。新技術によって木綿や鉄砲が普及し何が変わったか。後北条氏の台頭から豊臣政権まで、時代の全体像と動因を、明晰かつ生き生きと描き出す!―四つの「時代を見る目」で読み解く―第一に、群雄だけでなく全社会層の動きを構造的にとらえる。第二に、動乱のもたらす社会変動を、もっとも深奥から考える。第三に、革新と創造の時代として描く。第四に、世界史的な視野の中で見通す。解説(本郷和人・東京大学史料編纂所教授)より―永原の研究成果は、対峙する人間を選ばない。どんな立場から歴史を研究するにせよ、それが実証的であれば必ず、彼の到達に直面する必要に迫られる性質のものである。研究者は永原の提示した推論に学ぶ。それを学んで、乗り越えるべく努力を重ねていく。ある研究者は、努力の末に、永原論のある部分を乗り越えることに成功するだろう。ある研究者は懸命に挑戦しても、永原論の確かさを追認するだけにとどまるだろう。ともあれ、彼の研究業績は、後からやってくる研究者のチャレンジを静かに待っている。乗り越えられることを待っている。この意味で永原は実にフェアーで、尊敬すべき先達なのだ。中世史の良心というべき偉大な研究者、それが永原である。※2000年刊『戦国時代 16世紀、日本はどう変わったのか』(小学館ライブラリー)上下巻の合本復刊【主な内容】戦国時代の開幕惣・一揆と下克上の社会状況「世界史」の成立と新技術関東・東北の争覇戦中国・四国の戦い軍事力の構成領国経済体制都市と商人九州の情勢とキリシタン大名畿内政権と京・堺大名国家と日本国織田信長の進出一向一揆と本願寺「天下布武」

目次

戦国時代の開幕
惣・一揆と下克上の社会状況
「世界史」の成立と新技術
関東・東北の争覇戦
中国・四国の戦い
軍事力の構成
領国経済体制
都市と商人
九州の情勢とキリシタン大名
畿内政権と京・堺
大名国家と日本国
織田信長の進出
一向一揆と本願寺
「天下布武」
解説 本郷和人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほうすう

11
一冊で戦国時代を多面的に把握できる。ただ、ところどころ今読むにはちょっと古いかなぁと思うことも多々あり。よくよく見たら2000年刊『戦国時代 16世紀、日本はどう変わったのか』(小学館ライブラリー)上下巻の合本復刊とのことらしく、その点は注意がいるかと。2019/07/31

かんがく

10
歴史学の大家による戦国時代論。もとになった本が1975年であることから、現在の教科書記述の基盤になっているような内容であって新しい発見はそれほどなかったが、一つの時代を地理的にも階層的にも多様な視点で描ききっているため、読んだ後の満足感は大きかった。戦国大名は戦うだけでなく、土木工事、領国経営、外交などを行う政治家であったことがよくわかった。2022/08/13

穀雨

6
「とにかくバランスがいい」と解説にあるように、東北から九州の各地方の情勢をはじめ軍事力の編成、領国経営、世界史とのかかわりといった各トピックが簡潔な文章で過不足なく論じられている。原著が昭和50年、増補版も平成12年刊行とのことで、やや古い記述もみられるが、戦国時代入門の決定版のような存在で、一冊座右に置いてあると心強いと思う。2023/04/24

2兵

4
現在放送中の大河ドラマ『どうすふ家康』鑑賞を機に、今一度戦国時代について勉強したくなったというミーハーな理由で読んだ。著者は"戦後日本史学の巨人"(裏表紙より)だといい、その研究者像については解説でじっくりと語られている。古い本だが、解説にもあった通り、この時代の幕開けと推移から終焉、社会・経済・政治・軍事・技術と、バランス良く纏められている。とはいえ、おそらく専門書寄りなので、初学者には難解な箇所もあるかも。なお何をもって戦国時代の始まりとするかは諸説あるそうだが、著者は北条早雲の伊豆討ち入り(続く2023/09/01

mstr_kk

2
通時的な記述ではないので、「戦国時代を知りたい」という初心者向きではありません。すでにある程度くわしい人が、いろいろなテーマの知識を補強するのには役立ちます。2019/11/21

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