内容説明
主従の野心が「王国」を築く!いま話題の始皇帝、激動の生涯――質子(ちし)として生まれながら天下統一を成し遂げた初代皇帝を取り巻く圧巻の人間ドラマ! 「戦国七雄」がひしめく中国戦国時代。趙正(ちょうせい・後の始皇帝)は質子として趙の都・邯鄲(かんたん)で生まれた。父・子楚(しそ)が大商人・呂不韋(りょふい)の工作により秦王となるが急死したため、趙正が十三歳で即位する。呂不韋から権力を奪った趙正は韓を攻略。天下一統までの苦難と闘いに満ちた始皇帝の生涯をダイナミックに描く歴史巨編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
12
中国戦国時代の始皇帝の中国統一の話。色々な登場人物のそれぞれの思いを秘めながら物語に感動する。統一した時の始皇帝の気持ちが何となくゲームを通じて分かったような分からんような気持ちになる。面白い作品でした。2019/08/01
keisuke
5
「キングダム」のキャラビジュアルで読んでしまうせいで違和感が。2022/09/13
coldsurgeon
3
始皇帝の一代記である。人の命は限りがある。しかし、事績は人々の記憶に残り、それは永遠のものとなるだろう。中国を初めて統一し、漢字を統合し、現代につながる基盤をもたらした始皇帝の偉大さは明らかだ。しかし、そのっ心の中にある闇は、とても悲しいものである。2019/07/29
Chikara Tonaki
2
始皇帝の話しですが、期待したほどオリジナリティーは無かったかなぁ?と言う感じです。人柄がよくわからないと言うか、その有能さと孤独さが感じられるくらいで、小説の主人公とするにはちと弱かったかも。 将軍達の方が比較的キャラが立っていたかも。マンガ「キングダム」を意識したのかも知れないけど、小前さんには五胡十六国や五代十国とかの混乱の中台頭して来る叩き上げの英雄を書いて欲しいな。2019/12/06
鴨の入れ首
0
秦の始皇帝の一代記です。漫画「キングダム」は読んでいません。ただ「キングダム」とは関係なく始皇帝には以前から関心があったので、この本を見かけた時に即刻読みました。史記に準拠したようなおどろおどろしい要素は薄いですが、それだけに新鮮味はありました。始皇帝を一人のリーダーとして描いた人間ドラマだと思いました。文章は分かりやすく、さっと読めましたね。史記や「キングダム」の知識がない方がかえって先入観なく楽しめるかなと思います。2024/02/20