内容説明
氏神から産土神、株神を祀る。集落や同族、一家で神々を招くたびに役割を果たす神主の仕事とは? 祈祷・祭りと村の暮らしを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tsu55
11
東京で民俗学者として活躍する傍ら、岡山県美星町で神主を務めている著者が近世以前の風俗が残るムラの生活を伝えている。 先祖代々伝わる宗教(というよりは習俗)行事を通して地域の住民が絆を確かめ合う様子は羨ましい。でも、ちょっと煩わしいかも。2019/09/30
文公
10
「祭りとは、人心をひとつ目的のために結集してむらやいえを維持せんとする仕掛けにほかならない。」(p90 l5-6.)「したがって、個人主義が表出し、集団社会に支えられずとも家計が個人的に維持できるという考えが強くなったところでは、祭りは、存在価値を失い衰退することになる。」(p90 l9-11.)2020/06/27
100名山
5
東京に住みながら故郷の神主を務める著者の素性は知らないが宮本常一を師と仰ぐので安心して読みました。平成3年に出版された田舎神主奮戦記」を実名を仮名に換え令和元年に復刻したものです。宮本常一と同じように星空を売りに町おこしをした美星町を中心にした知人友人から聞いた内容の再構築で具体的で非常に面白いです。「信心は宗教にあらず」という言葉は腑に落ちました。2019/10/17
ibaraline
4
著者とは同郷なので親しみ深いワードが出てきて、かなり現実感をもって読んだ。というか親族が出てきた。2020/06/12
月音
2
民俗学者でもある著者が神主を務める岡山県吉備高原の地域は、殊の外、祭礼行事が多い。祭りの季節には、住民たちは老若男女を問わず入念に準備をし、当日は厳粛な中にも賑々しく挙行される。では、皆が皆、信心深いのかというとそうでもなさそうだ。著者によれば、日本の宗教は神道・仏教の中心に祖霊信仰があり、それらが合わさって一つの信仰形態をなしている。「神様、仏様、ご先祖様」というのは、地縁と共に血縁も強く意識される言葉だ。同じ土地の生まれ、血のつながりは、普段は意識されないでも、定期的な集まり(冠婚葬祭など)⇒続2023/03/22
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